化け物かよ…「0-100km/h加速2秒未満」のフォード・エレクトリックスーパーバンがFOSにて世界初公開!2,000馬力発揮で、V12エンジンを搭載したハイエースとはワケが違う【動画有】
規格外のスペックを持つピュアEVスーパーバンを発表してくるところはアメリカらしい
2022年6月23日~6月26日まで開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2022にて、様々な新型車やとんでもハイパーカーが数多く登場しましたが、そのなかでひと際目立っていたモデルが、フォードの新世代ピュアEVバンモデルとなるエレクトリックスーパーバン(Ford Electric Super Van)でした。
その名の通り、内燃機関を一切搭載しない100%電気自動車で、4基の電気モーターを搭載することにより、システム総出力2,000hp近くまで発揮することが可能になります。
システム総出力2,000hpと聞くと、クロアチアの新興メーカーであるリマック新型ネヴェーラ(Rimac New Nevera)も1,914hpを発揮しますが、このモデルよりも更にパワフルであること、しかも0-100km/hの加速時間は2秒未満とのことで、世界トップクラスの加速性能を誇る一台といえるのではないかと思います。
0-100km/h加速時間が「2秒未満」は化け物クラス
こちらが今回公開されたフォード・エレクトリックスーパーバン。
シャープでキレのある顔つきは、どことなくアストンマーティン・ヴァンテージ(Aston Martin Vantage)っぽい雰囲気も。
ボディスタイルはバタイプで、トヨタ・ハイエース(Toyota Hiace)や日産NV200バネットなどのような商用バンをイメージしますが、このモデルに関しては積載性よりも加速性能とコーナリング性能に特化した一台で、先述の通り0-100km/hの加速時間は2秒未満とトップクラス。
参考までに、市販車・試作車含む0-100km/h加速時間ランキングトップ10は以下の通り。
◇アスパーク・アウル:1.69秒(テストカー)
◇リマック ネヴェーラ:1.85秒
◇中国・紅旗S9:1.9秒(テストカー)
◇テスラ・ロードスター:1.9秒
◇テスラ・モデルS Plaid:2.1秒
◇ハイペリオンXP-1:2.22(テストカー)
◇ダッジ・チャレンジャSRTデーモン:2.4秒
◇テスラ・モデルS P100D ラディキュラスモード:2.5秒
◇ブガッティ・シロン:2.5秒
◇ケーニグセグOne:1:2.5秒
改めてピュアEVモデルのポテンシャルは非常に高い
上のランキングを見ての通り、そうそうたるモデルたちが上位をランクインしているのが確認できますが、エレクトリックバンは同じ電気自動車のテスラ・モデルS Plaidよりも速いということに。
これだけの加速性能と圧倒的なパフォーマンスを持つとなると、同じスーパーバンでトヨタ・センチュリー(Toyota Century)のV12エンジン+ツインターボを搭載した過激なハイエース(Hiace)がかすんでしまうほど。
エレクトリック・スーパーバンは、ただ単純に速いだけではない
ちなみにこのモデルですが、ただ単純に電気モーターによるアシスト力を活用しているだけでなく、レーシングスペシャリスト・スタードのサポートを受けてデザイン・開発された一台。
つまりは、安定した加速性能やトップスピード時のダウンフォースを提供できるよう設計されているため、トータルパフォーマンスは非常に高いとのこと。