まだまだ出てくるSUV!トヨタ新型アーバンクルーザー・ハイライダーが世界初公開。スズキとの共同開発で2種類のハイブリッドを設定…ところどころに新型ハリアーの要素も?
マルチスズキとの共同開発で、ハイブリッドメインの新世代SUVが登場
以前、トヨタのティーザー動画にて「”HYRYDER”(ハイライダー)」と呼ばれる新たなSUVが登場することが明らかになりましたが、遂に2022年7月1日にその姿が明らかとなりました。
今回発表されたモデルは、スズキのインド部門となるマルチスズキとトヨタの共同開発によって実現したコンパクトSUVモデルで、その名称は新型アーバンクルーザー・ハイライダー(Toyota New Urban Cruiser Hyryder, 以下、新型ハイライダー)。
トヨタは2020年10月頃、インド市場にて販売されていたマルチスズキのコンパクトSUV・ビターラブレッツァ(Maruti Suzuki Vitara Brezza)をベースにしたOEM版としてアーバンクルーザーを販売しましたが、そのベースとなるビターラブレッツァの後継として、新型ブレッツァが2022年6月30日に発表されたばかり。
ちょっとややこしい内容ではありますが、新型ハイライダーはどのようなモデルなのか?早速チェックしていきましょう。
デザイン言語はスズキ色が強めつつ、トヨタ独自のキーンルックグリルも健在
こちらが今回公開された新型ハイライダーのエクステリア。
おそらくマルチスズキのSUVモデルがベースになっていると予想されますが、製造元もインド・カルナタカにあるBidadi工場にて生産され、インド市場以外にも欧州市場などにも輸出予定となっています。
そしてフロントマスクはかなり独特で、三菱アウトランダーPHEV(Mitsubishi Outlander PHEV)や日産ジューク(Nissan Juke)を彷彿とさせるような、独立したLEDデイライトとヘッドライトが採用され、しかしフロントの大口化したキーンルックグリルはトヨタっぽいところ。
どことなくアーバンクルーザーのような面影もあるものの、ハイブリッドメインのパワートレインをラインナップするからなのか、どこかピュアEVっぽさを演出するためにグリル面積が小さくなっているのもユニーク。
トヨタの新デザイン言語「クリスタル・アクリル・グリル」とは?
キーンルックグリルは、トヨタのアイデンティティの一つにもなっていますが、こちらはちょっと珍しいアッパーグリル。
トヨタ曰く、LEDデイライトとクロームアクセント、更にはクリスタル・アクリル・グリル(Crystal Acrylic Grille)と呼ばれる新たなデザイン言語を採用しているとのこと。
こうした個性的なアッパーグリルといえば、日本市場でも高い人気を得ている新型ハリアー(New Harrier)も有名だと思いますが、今回の新型ハイライダーのようにカーボン調に見せるようなデザインとは異なるようです。
テールランプもかなり独特で、リヤウィンカーは新型ハリアー同様に独立式
こちらはリヤデザイン。
フロント同様にテールランプ意匠もかなり独特と言いますか…他では中々みない”C”形状のLEDテールランプを採用。
海外カーメディアCARSCOOPS等のインタビュー情報によれば、CセグメントSUVのC-HRのような立体的なC字型テールランプをイメージしているとのことで、更にセンター一文字をイメージしたクロームガーニッシュ、リヤウィンカーやリバースライト、反射板などはリヤロアバンパーの両サイドに設けるなど、この辺りは新型ハリアーに似たようなところ。
更にリヤロアバンパー部分は、ブラックのプラスチックにシルバーアクセントスキッドプレートを設けることでオフロードチックなイメージを演出しています。
サイズ感としてはC-HRなどのCセグメントSUVに該当するようだ
こちらはサイドビュー。
かなり大柄にも見える新型ハイライダーですが、ボディサイズとしては全長4,365mm×全幅1,795mm×全高1,635mm、ホイールベース2,600mmとまぁまぁコンパクト。
2020年にデビューしたアーバンクルーザーに比べると、全長+370mmとロングスタイルとなるため、おそらくCセグメントのC-HRや、スズキ新型S-CROSSに近い立ち位置になるのではないかと予想されます(もしかするとプラットフォームもS-CROSSをベースにしている?)。