「世界一黒いポルシェ911」が日本にて公開!「真・黒色無双」とのコラボにて実現するも「7回」も塗装。過去には三菱ランサーエボリューションでも登場【動画有】

2022-07-06

正真正銘「世界一黒いポルシェ911」が完成したようだ

世界には様々なブラックカラーが存在しますが、フランクフルトモーターショー2019にて世界初公開された「世界一黒いBMW・X6」をご存じでしょうか。

このモデルには、ベンタブラックと呼ばれる全反射率1%の「真っ黒」な塗料にて塗装され、実際に光を照らしても一切艶が出ず、光を99%吸収してしまうんですね。

そんな真っ黒なBMW・X6を更に上回る「世界一黒いポルシェ911」が、日本にて世界初公開されました。

これは岐阜県のカーショップ・ピットワンさんより公開されたもので、日本製・光陽オリエントジャパンさんの「真・黒色無双」とのコラボにより実現した一台となります。

一体どれほどまでに「真っ黒」なのか見ていきましょう。


「世界一黒いポルシェ」に仕上がるまでのプロセスを見ていこう

まずは今回のベースとなったポルシェ911カレラを見ていきましょう(ユーザー車両ではなく、ピットワンさん所有の車両)。

元々艶のあるブラックカラーの911カレラですが、ここからどのようにして”一切艶のない”、光をほぼ吸収する「真っ黒911」に変化していくのか見ていきましょう。

基本的な塗装作業はピットワンさんの工場内にて進められ、ボディパネルを取り外さずにマスキング作業した後に一気に「真・黒色無双」で塗装していくようです。

このマスキング作業だけも十分大変な作業ですが、丁寧に作業を進めつつポイントポイントでアドバイスするところもグッド。

マスキング施工後、いよいよ「真・黒色無双」で塗装作業開始

ここから、ようやく塗装作業スタート。

光陽オリエンタルジャパン製「真・黒色無双」は、水性アクリル塗料になるため、仮に失敗してしまっても水で流せるのが大きなメリットの一つ。

しかも塗装環境を選ばない水性塗料なので、Reach/RoHSといった環境規制にも対応しているため、塗料自体もほぼ無臭で、気軽に高品質な黒色塗装を楽しむことができるのもポイント。

「真・黒色塗装」のちょっと気になるポイントとは?

ただピットワンさん曰く、スーパードライ吹きで粒状に塗ってもあまりにも小さすぎるため、塗装時間はかなりかかってしまうのだそう。

っというのも、この塗料は車の塗装には不向きということもあって、塗料の耐久性も低いことから、今回のコラボ自体とても貴重なものなんですね。

そのため塗装の手順としては、1回目~2回目はウェットでまんべんなく吹き付け、そこから徐々に回数を重ねることによってドライに切り替えることに。

塗装作業は計7回!

ただ単純に塗装していくだけだと塗装ムラが生じ、場所によっては光を吸収せずに艶が出てしまう恐れもあるため、塗装方法を変えながら吹き付けていくことに。

そしてこの塗装回数が計7回にも渡って行われていることにも驚きですが、あくまでもドライでの噴きつけは「光が通らない状態」からの作業になるため、実質7回目にドライでの噴きつけて行ったイメージ。

2ページ目:「真・黒色無双」にて塗装された「世界一黒いポルシェ911」が夜の街中を走る!