フルモデルチェンジ版・トヨタ新型クラウンCROSSOVERの実車を見てきた!新色のプレシャスブロンズ×ブラックバイトーンは美しい…ちょっと気になるところも?

ようやくこの目で新型クラウンCROSSOVERの実車を拝見することができた

2022年7月15日に発表されたトヨタのフルモデルチェンジ版・新型クラウン(Toyota New Crown, 235系)。

全4種類のボディスタイルがデビュー予定で、記念すべき1車種目は新型クラウンCROSSOVERとなるわけですが、発売時期は少し遅れて2022年秋頃を予定しています。

おそらくユーザー向けの最速納車は、2022年末頃~2023年初め頃と予想されますが、そもそも2022年秋頃までは各販売店にて実車を拝見することができないとのことで、今回六本木ヒルズ・ノースタワーにて特別展示されていた新型クラウンの実車をチェックしてきました。

まさか東京にまで出向いて実車を拝見することになるとは…何かとユーザーからの意見は大きく分かれているものの、それだけ新型クラウンは注目されている車なのだと思われます。

早速、新型クラウンのエクステリアをチェックしていきましょう。


今回は敢えて夜間時の新型クラウンを見てきた

こちらが六本木ヒルズ・ノースタワーにて特別展示されていた新型クラウン。

展示台数は2台で、手前から個人的にお買い得と感じるCROSSOVER G Advanced Leather Package(プレシャスブロンズ×ブラックバイトーン)と、奥のCROSSOVER RS Advanced(プレシャスメタル×ブラックバイトーン)というラインナップ。

今回は、手前側のCROSSOVER G Advanced Leather Packageを中心にインプレッションしていきたいと思いますが、日中ではなく敢えて夜間時の姿を見ていきたいと思います。

夜中でも特別展示!車両近くには警備員が常時監視するほどクラウンは特別

2022年7月16日~18日まで特別展示されている新型クラウンですが、ライトの点灯チェック含めた内外装のインプレッションは日中でも確認することはできるものの、やはり夜間時の存在感を見てみたく、敢えて夜中(午前0時以降)に撮影することに。

ちなみに夜間時でも、新型クラウン2台は”エクステリアのみ”拝見することができ、実車に触れられないように警備員が常時監視している状態(それだけ新型クラウンはトヨタにとって特別な車であることをアピール?)。

新型クラウンは今まで以上にアグレッシブに

改めて、夜間時のライトアップされた新型クラウンを見ていきましょう。

ボディサイズは全長4,930mm×全幅1,840mm×全高1,540mm、ホイールベース2,850mmと全体的に大きくボリューム感のあるエクステリアに。

画像だけだと、あまりその存在感と威圧感を汲み取ることはできませんでしたが、やはり実車で見てみると想像以上に強烈なインパクトで、何よりも実車で見てるとワイド且つアグレッシブ。

今回のフルモデルチェンジにより、駆動方式を後輪駆動(FR)ベースから前輪駆動(FF)ベースの四輪駆動(AWD)のみをラインナップしたこともあり、前輪の位置が後方にシフトし、更にフロントノーズを大きく張り出すことで、フロントの大口グリルを前面に押し出すようなスタイリングを演出しているようにも見えますが、この大口キーンルックグリルも物凄いインパクト。

海外では「新型クラウン」というよりも「アバロンの後継」としてアピール?

更に近づいて真正面から見ていきましょう。

キーンルックグリル周りもグロスブラックのグリルフレームに仕上げることで、「グリルをより大口化」して威圧感を高めています。

デザイン的には、先代220系クラウンの次世代モデルというよりも、北米市場などにてラインナップされてきたアバロン(Avalon)の後継に近い印象で、クラウンとアバロンの良いところを組み合わせたグローバルクラウンといったところでしょうか(駆動方式やボディサイズもアバロンに近い)。

そしてこの複雑にパターン化されたグリルもユニークですが、いわゆるグリルシャッター付でクローズされた状態なのかもしれません。

ヘッドライト意匠については、G Advanced Leather Packageより標準装備の四眼LEDヘッドライト、そして中央までつながるセンター一文字のスプリット式LEDデイタイムランニングライトも装備。

ヘッドライト周りに関しては、ピュアEVモデルの新型bZ4XやbZ Large SUVのデザイン言語を用いることで近未来的なデザインへと落とし込まれています。

フロントフードはダンパー式ではなくつっかえ棒式

ちなみに新型クラウンのフロントフードは、ダンパー式ではなくつっかえ棒(ステー)での固定となるわけですが、その理由は不明ながらも前輪駆動(FF)化したことでフロントフードが短くなり、ダンパーの必要性が無く(重くなるだけでなくコストもかかる)、敢えてつっかえ棒にすることで軽量化とコスト低減にもつながっているからなのかもしれません。

SNSなどでは、「新型クラウンクラスの車でダンパーを採用しないのは問題」と考えている方も多いですが、なぜダンパー式ではなくステーを採用することになったのか?

少なからず開発側独自の理由があると考えられますし、一概に「コスト低減」「ケチった」と判断するのは難しいのが正直なところ。

確かに定期的に洗車する私からすると、ボンネット裏の水滴やワイパールームをふき取る際に、ボンネットを開けてステーで固定するのは面倒ですし、ボンネットも持ち上げる時は重たく感じますからね…(開発背景がどうであろうと、ユーザーからすると”使いやすい”と感じるものが一番と考えるのは理解できます)

2ページ目:新型クラウンの足回りやリヤデザインの”アレ”も気になる?