日産公式がビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(RZ34)/新型アリアB6[2WD]を2022年7月末で受注停止と正式発表!新型Zは「未だ発売されていない」のだが…

もう二度と購入できないかもしれない新型フェアレディZが、まさか発売日よりも先に「受注一旦停止」をアナウンスするとは…

さてさて、前回のブログでもお伝えの通り、日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)に加え、新世代ピュアEVクロスオーバーの新型アリア(New Ariya)B6[2WD]の2車種が、2022年7月末で正式に受注一旦停止となることが明らかとなりました。

日産の公式プレスリリースでも明らかになっている通り、何れのモデルも発売前から多くの予約・受注が入っており、特に新型フェアレディZに関しては、ユーザー向けの車両が生産スタートしていないにも関わらず(ディーラー向けの試乗車・展示車、海外向けは既に製造スタートしている)、しかも2022年7月25日の発売前に受注一旦停止というのは異例中の異例。

昨今の諸事情による部品供給不足や、半導体の供給不足の影響で生産・納期が大幅に遅れていることは確かではありますが、その一方で新型フェアレディZはバックオーダー数が5,000台を超えていますし、2022年度内のユーザー向け生産台数は約500台を予定(240台限定の特別仕様車Proto Specや試乗車・展示車は含まない)していますから、先行予約初日に契約・購入しても、年度内納車できないということも考えられるかもしれません。


日産公式がプレスリリースにて公開した内容を見ていこう

実際に日産公式プレスリリースにて公開された内容は以下の通り(一部表現を変えています)。

日産アリア B6(2WD)、新型フェアレディZ ご注文の一時停止のお知らせ

世界的な半導体不足による部品調達の遅延や昨今の諸事情による影響での物流の停滞、さらに不安定な世界情勢を受けたサプライチェーンの混乱等により、現在、車両供給に多くの制約が出ております。

これについて全社を挙げて回復に努めておりますが、解消には至っておりません。

日産アリア B6(2WD)は、発売以降、多くのご注文をいただいており、お客さまへのお届けに時間を要しております。

また、今後発売予定の、B6 e-4ORCEやB9のlimitedモデルにも多くのご予約をいただいており、納期の更なる長期化が見込まれます。

同様に、新型フェアレディZも、多くのご注文をいただいており、納期の長期化が見込まれます。

このような状況を踏まえ、日産アリアと新型フェアレディZを、これまでにご注文されたすべてのお客さまに確実にお届けしていくため、両モデルのご注文を7月末日をもって一時停止させていただくこととしました。

【対象モデル】
・日産アリア B6(2WD)(国内向け)
・新型フェアレディZ (国内向け)

ご検討いただいているお客さまには、多大なるご迷惑をお掛けしますこと、心よりお詫び申し上げます。

大変申し訳ございません。

ご注文の再開の時期につきましては、改めてご案内させていただきます。

via:Nissan

上の内容を見ての通り、日産ディーラーからの情報も含めて受注一旦停止となる一方で、具体的な受注再開の目途はたっていないとのこと。

新型アリアは、ようやく公道でもユーザー向け車両が目撃されるようになってきたが…

まずは新世代ピュアEVクロスオーバーの新型アリアですが、ようやく公道でも度々目撃するようになり、「ユーザー向けの納車も安定してきたんだな」と思っていたところ、最も安価なB6[2WD]が受注一旦停止に。

日産ディーラー曰く、今後B9[e-4ORCE]やB6[e-4ORCE]の生産にも力を入れていく必要があり、一旦はB6[2WD]の生産を落ち着かせる必要があるとのことで、この点はグレードによって納車の偏りを無くすためだと予想されます。

2ページ目:新型フェアレディZの今後の生産計画は?2022年内納車はあり得るのか?