ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZ(RZ34)が先着ではなく抽選→落選して「購入できない」と報道。実際に日産ディーラーにも確認してみた

これが事実なら日産/日産ディーラーの大きなイメージダウンにつながってしまうが…

2022年夏頃に発売予定でありながら、同年7月末に正式に受注一旦停止となった日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)。

私も購入・契約している一台で、当ブログでは様々な情報を展開してきましたが、現時点でご紹介できる内容としては、2022年度(2023年3月31日まで)の国内生産・出荷台数が僅か500台であること。

ただしこの500台については、日本全国の日産ディーラーに配備される試乗車・展示車、及び日本抽選限定240台のみ販売されたプロトスペック(Proto Spec)は含まれていないため、ユーザー向けの標準グレード(ベースグレード/version S/version T/version ST)を対象とした台数となっています。

こうしたなか、自動車情報誌ベストカーさんが公開した新型フェアレディZの記事が大きな話題となっています。


新型フェアレディZが販売方式が突如として抽選に変更されたことで落選→購入できなくなった?

今回自動車情報誌ベストカーさんが報道しているのは以下の通り。

受注一旦停止となる2022年7月末までに、ベストカー筆者がベースグレード(6速MT)をオーダー

内金として日産ディーラーに555,400円を支払う(領収証も公開済み)

「2022年7月31日までの契約であれば購入できる」との約束がありながらも、突如ディーラー独自のルールで抽選方式に変更

筆者は抽選に落選し「事実上購入できない」とのこと

メーカーが作成した同意書(関連記事に同意書の中身を公開中)にサイン済のため、いかなる理由であっても承諾したうえで契約したと判断される

自動車情報誌ベストカーさんにてその経緯が公開され、SNSやヤフコメでは、新型フェアレディZの販売方法に対する疑問、日産ディーラーやメーカーに対する批判が集中

「購入できない」となると、日産公式プレスリリースにて公開された内容と矛盾するが?

経緯としてはこのような流れになりますが、ここで一つ疑問なのが「日産の受注一旦停止に関する公式プレスリリースの内容は何だったのか?」ということ。

こちらが2022年7月19日に日産公式プレスリリースにて公開された受注一旦停止に関するお知らせ。

日産アリア B6(2WD)、新型フェアレディZ ご注文の一時停止のお知らせ

世界的な半導体不足による部品調達の遅延や昨今の諸事情による影響での物流の停滞、さらに不安定な世界情勢を受けたサプライチェーンの混乱等により、現在、車両供給に多くの制約が出ております。

これについて全社を挙げて回復に努めておりますが、解消には至っておりません。

日産アリア B6(2WD)は、発売以降、多くのご注文をいただいており、お客さまへのお届けに時間を要しております。

また、今後発売予定の、B6 e-4ORCEやB9のlimitedモデルにも多くのご予約をいただいており、納期の更なる長期化が見込まれます。

同様に、新型フェアレディZも、多くのご注文をいただいており、納期の長期化が見込まれます。

このような状況を踏まえ、日産アリアと新型フェアレディZを、これまでにご注文されたすべてのお客さまに確実にお届けしていくため、両モデルのご注文を7月末日をもって一時停止させていただくこととしました。

【対象モデル】
・日産アリア B6(2WD)(国内向け)
・新型フェアレディZ (国内向け)

ご検討いただいているお客さまには、多大なるご迷惑をお掛けしますこと、心よりお詫び申し上げます。

大変申し訳ございません。

ご注文の再開の時期につきましては、改めてご案内させていただきます。

via:Nissan

上の太字にもある通り、「これまでにご注文されたすべてのお客さまに確実にお届けしていくため…」との記載がありますが、仮にベストカー筆者の内容が事実であればプレスリリースは虚偽の内容だったということに。

とはいえ、日産とてそのようなリスクを背負ってまで「抽選方式で購入可否を決定するのだろうか?」「結局やっていることはProto Specの延長ではないのか?」と思ったりもするため、いつもお世話になっている日産ディーラーに取材させていただくことに。

2ページ目:日産ディーラーからは意外な回答が