一体どこで眠ってたんだ…限定僅か19台の日産スカイラインGT-R R34 Nismo Z-Tuneが約2.8億円で高額落札!盗難だけは注意してほしい一台

2022-08-19

Nismo Z-TuneはスカイラインGT-Rシリーズ最強で幻のコンプリートカー

日本製(JDM)スポーツカーの高騰が続くなか、そのなかでも高い価値を維持しているのが日産スカイラインGT-R(Nissan SKYLINE GT-R)で、このモデルで一番高額値で取引されているのがR34シリーズ。

そしてこのR34をベースにハイパフォーマンスグレードとしてラインナップされたのが、V-Spec/M-Specシリーズとなりますが、これらよりも更に上を行くコンプリートモデルとして登場したのがスカイラインGT-R R34ニスモZチューン(SKYLINE R34 Nismo Z-Tune)。

実はこのモデル、日本で僅か19台しか製造されなかった超希少モデルで、Z-Tuneの通りZ2エンジンを搭載し、当時では考えられないスペックを持ち、且つ新車販売価格も約1,700万円と高額でしたが、今回アメリカにて1,985,000ドル(日本円に換算して約2.8億円)で販売されており、新車価格よりも約16倍も高騰しています。
[追記]最終的にアメリカ人スーパーカーコレクターによって、上記の価格帯にて落札された模様


今回販売されているのは、イメージカラーのZ-Tuneシルバー

こちらが今回、日本円にして約2.8億円というとんでもない金額で販売されているスカイラインGT-R R34 Nismo Z-Tune。

ニスモ創立20周年を記念した特別モデルで、日本限定20台のみ販売される予定でしたが、厳密には19台の製造だったと云われています。

日本国内の大手中古車サイトだと、V-SpecⅡ NurやM-SpecⅡ Nurといった特別グレードが約4,000万円~約6,000万円ほどにて販売されていますが、これら以上に更に上を行くのがZ-Tune。

ボディカラーは非常に渋いシルバーカラーですが、どうやら19台中18台がZ-Tuneシルバーに塗装され、残りがミッドナイトパープルⅢにて塗装されているとのこと。

今回販売されている2007年式の個体は、その18台にZ-Tuneシルバーに塗装された内の一台で、走行距離も29,000kmとそこまで走られていません。

シャシーナンバーは「R34-Z-011」

こちらがNismo Z-Tune専用プレート。

アッパーサポートにリベット留めされたオーナメントプレートの一番下には、「シャシーナンバー:R34-Z-011」と表記されていることから、19台中11号車であることがわかります。

Z-Tuneのために作られた特別なZ2エンジン

そしてこちらが、スカイラインGT-R史上最強のZ2エンジン。

排気量2.8L 直列6気筒ターボチャージャー付エンジンを搭載しますが、従来のR34よりも燃焼室加工並びに容積合わせを行い、ポート修正やカム逃げ加工などを施し、更にはZ-Tuneロゴ付きのタワーバー付き。

これにより、最高出力500ps/最大トルク540Nmを発揮するとのことで、初代GT-R R35の最高出力487ps/最大トルク583Nmよりもパワフルであったことは明白。

おまけにこのZ2エンジンですが、Z-Tune専用として特別に作られたユニットになるため、エンジン単体での販売は一切無かったとのことから、車両としての価値が相当に高いことももちろんのこと、盗難の対象になりやすい一台でもありますね。

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