リコールの対象となっていたフルモデルチェンジ版・トヨタ新型ヴォクシーのDAアップデートしてみた!主な変更・改良内容をチェックしていこう

一部のモデルを除き、今回の大規模リコールは自身でアップデートすれば解消できそうだ

さてさて、2022年9月にトヨタ/レクサス/スバル/国土交通省のプレスリリースより明らかとなった約6万台ほどの大規模リコール。

対象モデルとしては、フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ノア(Toyota New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)/bZ4X/スバル・ソルテラ(Subaru Solterra)、そしてレクサス新型NX250/NX350/NX350h/NX450h+の8車種・計60,258台となります。

このなかで、私が所有する新型ヴォクシー・ハイブリッドS-Z[2WD]と新型NX350h F SPORT[2WD]の2車種が対象となったため、今回は新型ヴォクシーをアップデートしていきたいと思います。

なお不具合内容としては、以下の通り大きく3種類あり、私の車種は①~②の2種類で、ディーラーに直接持っていかなくとも、ディスプレイオーディオに配信されたお知らせからアクセスすることでアップデート可能となります。

A:運転支援装置のLTA※において、制御プログラムが不適切なため、ハンドル舵角の中立位置のずれにより、LTAでのハンドル操舵の補正が不足するものがあるとのこと。そのため、カーブと車両速度の状況によっては、早期に警報が作動して、運転者による操舵が必要となり、保安基準第11条(かじ取り装置)に適合しないおそれがある。
※レーントレーシングアシスト:レーダークルーズコントロールの作動中車線維持に必要なハンドル操作を支援するシステム

B:ディスプレイオーディオにおいて、制御プログラムが不適切なため、ナビのルート案内中に車両を再始動し、直後にパノラミックビューモニターの映像を表示した場合、ナビ案内図を車両左側の映像に重ねて表示する場合がある。そのため、車両左側の映像が確認できず、保安基準第44条(後写鏡等の基準)に適合しないおそれがある。

C:電動パーキングブレーキにおいて、制御コンピュータ電源回路の異常検出プログラムが不適切なため、回路内で発生する一時的な応答遅れを異常と誤判定することがある。そのため、警告灯が点灯して、電動パーキングブレーキが作動しないおそれがある。


ディスプレイオーディオでのアップデートの流れを見ていこう

まずは新型ヴォクシーの不具合Aに関して、ディスプレイオーディオアップデートを実施していきましょう。

上の画像にもある通り、新型ヴォクシーのエンジンをスタートした後、約3分~5分ほどすると、①のように「【大切なお知らせ】重要な更新を検知しました。更新を開始してください」とポップアップ画面が表示されるので、「OK」をタップします(エンジン始動直後はアップデートできない)。

その後、②のように利用規約が左側に表示されるので、規約内容を確認した後、「同意する」をタップします。

すると、③のように「マルチメディア:ダウンロード中です」と表示され、インジケーターが少しずつ右側に溜まっていくので、ひたすらに待っていきたいと思います(時間にして約1分~2分ぐらい…もちろん走行中でもアップデートされますが、エンジンを切ってしまうと途中からのアップデートになってしまうので注意してください)。

「マルチメディア」のアップデートが完了したら、④のように「Voice recognition」と「Navigation」のアップデートも開始されるのですが、こちらは概ね5分ぐらいかかります。

⑤のように「Voice recognition」と「Navigation」のアップデート完了したら、「ソフトウェアのインストールが完了しました。次回電源をONにした時に、ソフトウェアの更新を開始します。」のポップアップ画面が表示されるので、「OK」をタップします。

この時点では、まだ厳密にソフトウェアの最終更新が完了していないため、エンジンを再始動する必要があります(⑥の通り、「Voice recognition」と「Navigation」ともに次回電源をONにした時にソフトウェアの更新を開始します、と表記されています)。

っということでエンジンを再始動すると…ディスプレイオーディオが起動して約3分~5分後ぐらいに、⑦の通り「ソフトウェアの更新が完了しました。マルチメディアの更新が完了しました。更新内容は履歴より確認してください」と表示されるので、「OK」をタップします。

OKをタップしたあと、⑧のようにアップデート前には無かった「更新通知」の項目が増えましたね(おそらくDAアップデートの通知のことだと思われる)。

「更新内容」はもっと細かく記載した方が、どのように改善され、どのように変化したのかがわかる

アップデート履歴を見てみるとこんな感じ。

ちなみに更新内容としては「ディスプレイオーディオ、パノラミックビューモニターの映像表示プログラム修正など」とかなり大雑把な内容ですが、具体的には以下の修正が施されています。

◇ブラックアウトの改善

◇ナビゲーション機能改善

◇目的地履歴の削除方法を改善

◇行先指定の際にお気に入り登録が可能

◇ドライバー認識未設定時のアイコン修正

◇Bluetoothの安定接続

◇アップデート更新通知追加

◇ナビゲーションでの「道順」や「周辺の駐車場を探す」を追加

◇ナビゲーションのルートオプション(他のルート)で「一般道優先」「時間優先」などを追加

◇キーボード予測変換改善

個人的には、もう少し更新内容のところは詳細に記載していただいた方が、「具体的にどういった改善が施されたのか」「前回は何が問題だったのか」が追えますし、次に活かすための重要な情報だと思っています(この点はランドローバーだと詳細にアップデート内容を記載している)。

ちなみに上の項目のなかで、「目的地履歴の削除方法を改善」とありますが、アップデート前の目的地履歴の削除方法に関する記事も紹介済みで、恐らくこれも相当なクレームがあったのではないかと思います(アップデート前の削除方法はあまりにもポンコツだった…)。

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