日産スカイラインGT-R R34 V-SpecⅡ Nurから電気自動車リーフに乗換え・納車をSNSに投稿→世界的に注目され大事に→現地ディーラー「こんなことになるとは…これはフェイク(ギャグ)なんです」

現地日産ディーラーも”ここまで注目される”とは予想していなかったようだ

前回のブログにて、オーストラリアにあるEagers Nissanディーラーの公式Facebookより「十年何に及び日産スカイラインGT-R R34 V-SpecⅡ Nur(Nissan SKYLINE GT-R R34 V-SpecⅡ Nur)を所有していたバリー氏が、100%電気自動車のリーフ(Leaf)に乗り換えた!と投稿し、加えて「彼は、燃料費高騰によりガソリン代を維持することが大変で、燃料費が掛からない電気自動車にシフトした」と電気自動車の良さをアピールしていました。

何とこの投稿が世界的に注目され、2022年9月18日時点でのイイね数は2万超え、コメントも1.3万件を超えるなど、もはや収拾がつかない状況になっていました。

もちろん、この投稿に対して「本当にバリーはスカイラインGT-R R34 V-SpecⅡ Nurから乗り換えたのか?だとしたら彼は誤った選択してしまったようだ」「こんな貴重な車からリーフに乗り換えるなんて、どうかしてるぜ」「どう見てもバズることが目的にしか見えない。フェイクはいけないよ」といったコメントも多数。

実はこの投稿に対して、改めてEagers Nissanディーラーがコメントしているため、早速その内容をチェックしていきましょう。


Eagers Nissanディーラー「この投稿は、皆さんに楽しんでもらうためにギャグ(フェイク)目的で投稿した」

こちらが実際にEagers Nissanによって投稿された「日産スカイラインGT-R R34 V-SpecⅡ Nurから、電気自動車リーフに乗り換える瞬間」の画像。

リーフの隣に立っているのがバリーという人物ですが、実はこの画像が「Eagers Nissanのギャグによるフェイク投稿」だったことが発覚。

Eagers Nissanディーラー側も複数のコメント投稿者に対して「元々は皆さんに楽しんでいただくことが目的だった。まさかここまで反響があるとは想像もしていなかった。そしてベイサイドブルーのV-SpecⅡ Nurに関する問い合わせが後を絶たない。このままだと業務に支障を来すことになる」と返信。

実際には、「バリー氏がスカイラインGT-R R34 V-SpecⅡ Nurからリーフに乗り換えた」という事実も無ければ、そもそもバリー氏がスカイラインGT-R R34 V-SpecⅡ Nurすらも所有していなかったことが判明。

つまり、この投稿内容全てがEagers Nissanのイタズラによるフェイク投稿だったんですね。

V-SpecⅡ Nurは、別のチューニングかーショップから期間限定で借りた展示用だった

っとなると、このベイサイドブルーのV-SpecⅡ Nurの正体は何なのか?が気になるところだと思いますが、実はこの個体はチューニングカーショップであるStreet FX Motorsport社から期間限定で借りている展示車両とのことで、Eagers Nissanのインスタグラムにも、2022年6月15日より登場していたんですね。

スカイラインGT-R R34 V-SpecⅡは、限定750台ほどしか製造されなかったスカイラインGT-Rシリーズ最後の特別仕様車で、日本市場でも時価にして約6,000万円もするスペシャルモデル。

日本製(JDM)スポーツカーのなかで最も高価なモデルとなる一方、最も盗難被害を受けやすいモデルでもあるため、おそらくアメリカ独自の輸入規制である25年ルールが解禁された際には、現在よりも更に高額値で取引さえることが考えられます。

2ページ目:25年ルールの影響を受けて、今後更に高騰する可能性のあるスカイラインGT-Rシリーズが「億越え」で販売されていた?