日本国内の競売にて出品予定だったフルモデルチェンジ版・ホンダ新型シビックタイプR(FL5)が出品取消し!露骨な転売は避けられたが、なぜ取消しになった?

2022-10-13

何となく予想は出来ていたものの、出品取消しになるということは”よっぽどのこと”が無い限りは難しい

前回のブログにて、2022年9月1日に発表・発売されたばかりとなるホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)が、発売後僅か1ヶ月足らずで日本国内の業者オークションにて出品される予定だったことをお伝えしましたが、何とこの車両が「出品取消し」になったとのこと。

改めて出品情報をおさらいしていくと、本来2022年9月29日に開催される日本国内(東京)のオークションにて出品される予定だったのは、ホンダのコーポレートカラーにもなっているチャンピオンシップホワイトの個体でした。

車台番号は「FL5-1000491」で、走行距離は僅か62kmとほとんど走られていない状態(ナンバーも登録されているので、おそらく軽く公道にて街乗りして手放したものと予想)ではあったものの、なぜ出品取消しになってしまったのでしょうか?。


残念ながら新型シビックタイプRが出品取消しとなった理由は明らかになっていない

現時点でこのモデルが「どのような理由で出品取消し」となってしまったのかは判明しておらず、「そもそも正規ルートで顧客向けに納車された車両なのか」も明らかになっていないのですが、オークションにて高額落札が期待される車両が出品取消しとなる例は極めて珍しく、おそらく「出品してしまったら相当にマズい」恐れがあったからだと考えられます。

新型シビックタイプRは、新車購入の前に「転売・輸出をしない」旨を同意・サインした上で初めて購入することが可能で、仮にこの誓約書の内容を破った場合は、今後ホンダディーラーとの取引やサービスを受けることができない、といった厳しいペナルティが科される恐れがあるものの、この誓約書にサインしたからといって、法的に「転売・輸出することができない」というわけではないんですね(誓約書=強制力の働くものでも出ない)。

「ホンダ社との付き合いが無くなる」ことに問題がなければ、納車直後にオークションに出品しても問題ないという捉え方も

そう考えると、「今後はホンダで新車を購入することは無い」ということであれば、先述の誓約書にサインをしても、購入したオーナー側は安易に転売することは可能なのかもしれないのですが、そのなかで誓約書としての強制力を発揮しないにも関わらず、「出品車両が取消しになった」ということは、「誓約書とはまた異なる別のところで問題が起きた?」ということも考えられそう。

ちなみに、以前話題となったビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)も、「新車登録後は半年間転売・輸出しない」旨に関する同意書にサインを求められているものの、これも強制力があるわけではないため、すぐにオークションにて出品 → 大手中古車サイト・カーセンサーにて新車価格の2.5倍以上となる1,850万円(税込み)にて販売されました。

こうしてみると、実は新型シビックタイプRとフェアレディZの例もやっていることは全く同じことなのですが、なぜフェアレディZは出品取消しにならず、新型シビックタイプRは取消しになってしまったのか?ということですよね。

2ページ目:様々な憶測があるなかで、唯一考えられるのは「試乗車・展示車だった?」という可能性も