抗力係数はトヨタ・プリウスに近い0.25!ロールスロイス初の新世代ピュアEV・新型スペクターが世界初公開!どことなくBMW新型7シリーズ/X7に似てるような…
確かにBMWとのつながりはあるものの、フロントマスクがBMW寄りになるのは意外だったな…
イギリスのラグジュアリーブランドでお馴染みとなるロールスロイスが、同社初となる新世代ピュアEVモデルとなる新型スペクター(Rolls-Royce Spectre)を世界初公開しました。
2022年7月、ロールスロイスはブランド初となる量産型電気自動車を約40%まで完成していると語りましたが、僅か3か月ほどで残り60%を完成させ、ようやく最終型をアンベール。
ロールスロイス曰く、一番最初に顧客向けに生産されるモデルは、早くとも2023年1月~3月頃に納車される予定とのことですが、日本市場向けの納車については明確になっていないようです。
そして内外装デザインについてもようやく明らかになりましたが、どことなくフロントマスクは提携企業であるBMWの新型7シリーズ/X7にそっくりなのも注目処です。
新型スペクターの強烈なエクステリアを見ていこう
こちらが今回世界初公開された、ピュアEVモデルの新型スペクター。
ロールスロイスのアイコンにもなっている縦型基調のパルテノングリルは、ガソリンモデルからそのまま引き継がれるものの、やはり最も大きく変化したのはヘッドライト周りでしょうか。
これまで一体型だった横方向の長方形タイプとなるヘッドライト+LEDデイタイムランニングライトですが、ピュアEV版の新型スペクターではLEDデイライトとヘッドライトが独立式に変更されたことで、どことなくマイナーチェンジ版・BMW新型7シリーズ/X7っぽい顔つきに。
ちなみにこちらが、マイナーチェンジ版・新型X7のフロントマスク。
そしてこちらが新型7シリーズのフロントマスク。
強烈且つ巨大なキドニーグリルは、BMWのアイコンにはなっているものの独立式LEDデイライトとヘッドライト意匠に関しては、どことなく中国市場向けを意識したような個性的な顔つきで、改めてこうして見ると新型スペクターに近い目つきに。
改めて見ていくと中々に強烈な顔つきですが、パルテノングリルには22個ものLEDが設けられ、更にその奥はグリルシャッターのようにダミーパネルのようなものが設けられていると予想。
フロントノーズには、ロールスロイスの象徴ともいえるスピリットオブエクスタシーが設けられていますが、これも空力学的に最適化されているとのこと。
そして今回のモデルに関してロールスロイスは、「象徴的なロールスロイスの経験を提供」するとともに、ピュアEV化することでトルクフルでありながらも静粛性の高い走り、そして”わずかなギアの感覚”を盛り込んでいるとのこと。
あくまでもピュアEVではありますが、ロールスロイスとしてはガソリンモデルを操っているかのような世界観も提供するしているのかもしれません。
スペクターはカリナンとファントムの中間的なグレードになるようだ
サイドビューはこんな感じ。
4ドアセダンではなく、スポーティ且つラグジュアリーな2ドアクーペを採用し、その見た目はガソリンモデルのレイス(Wraith)風でありながらも、ロールスロイスとしてはファントムクーペの実質的な後継車種として位置付けており(現行でいえばカリナンとファントムの中間的なグレードになると述べている)、その役割を今後効果的に果たしていくと語っています。
そしてこの滑らかなフォルムですが、ロールスロイスによれば抗力係数は僅か0.25とのことで、これはハイブリッドモデルとしてはトップクラスのトヨタ・プリウス(Toyota Prius)のCd値0.24近いレベルだそうです。