これ日本でも導入した方が良いかも?カナダ向けトヨタ新型GRカローラ・モリゾウエディションの抽選方法「なぜ欲しいのか500文字以内に語れ!」。(2023年)一部改良版・マツダ新型MX-30が発売スタート

日本では販売店で申し込めば良いだけだが、カナダは購入希望者の「熱意や想い」でエンスージアストを評価するようだ

2022年12月1日に日本市場でも発表予定となっているトヨタ新型GRカローラ(Toyota New GR Corolla)。

前回のブログでもお伝えの通りグレードは大きく2種類のみで、抽選限定での販売のみとなる特別仕様車モリゾウエディション(MORIZO Edition)と、台数が限定されていない標準グレードRZでしたが、生産の都合上「両グレード共に抽選限定での販売のみ」となりました。

具体的には、モリゾウエディションが日本限定65台のみ、トヨタディーラーでの直接申し込みでの対応、そして標準グレードRZに関しては、日本限定500台~800台のみ、公式ホームページでの応募にて対応となっています。

海外市場でも抽選限定販売が決定している特別仕様車モリゾウエディションですが、カナダ市場では何ともユニークな方式で抽選を実施するとのことで注目を集めています。


その抽選応募方法はシンプルであって難しい「なぜモリゾウエディションが必要なのかを語れ!」

カナダにて抽選販売される新型GRカローラ・モリゾウエディションですが、単純に自分の個人情報を記載して申し込みするのではなく、何と「なぜモリゾウエディションが必要なのか?その思いを500文字以内で語れ!」というもの。

以前、「新型フォードGTがなぜ欲しいのか?その気持ちを語ってみろ!お前の熱意次第で販売してやる!」という流れと同じ、オーナーが本当にGRカローラを必要としているのか、その熱意や想いは本物なのかを評価するための応募となっているようですね。

エンスージアスト評価は、あくまでもモリゾウエディションのみ

先述にもある通り、このユニークな抽選方式は「あくまでもモリゾウエディションのみ」にて行われるそうで、トヨタカナダがオーナーのエンスージアスト度合を評価するものであり、一方でスタンダードなグレードに関しては従来の販売方式をとるそうです。

応募フォームのチェック項目には「SNSでの存在感」も

上の画像が、実際にトヨタカナダの公式ホームページにも掲載されている応募フォームになりますが、「名前」「年齢」「ソーシャルメディア(SNS)での存在感」「スポーツカーの所有経歴・経験」「カナダトヨタが自分について投稿することにどれだけ満足しているか」などを尋ねる調査欄に記入し、そして最後には「この車両を所有するのに最適な候補になる理由とは?なぜその車じゃないとだめなのか?」を500文字以内に記載する内容となっています。

トヨタカナダも結構粋なことをしてくれるじゃないか…と思いながらも、他の項目を見ていくとSNSでの存在感も重要視されているようで、つまりその人が本当に車好きであり、GRカローラ・モリゾウエディションを乗るのにふさわしい人物なのか?を評価するのだと思いますが、こういったSNSでの評価も対象に含まれるところは現代的なところですし、言い方を変えればSNSを登録していない方は不利ということに。

これはあくまでもカナダ市場に限定される内容ですが、おそらく日本市場向けでも採用すれば申し込む人数も相当に限定されるでしょうし、転売や輸出も最小限に抑えられるかも?しれませんね。

漫画「カウンタック」も、「なぜカウンタックが欲しいのか?をメールしてほしい」というシンプルなものだった

こういった応募方式を見て脳裏をよぎるのは、漫画家である梅澤春人さんの作品でお馴染み「カウンタック」で、主人公の空山舜が初代ランボルギーニ・カウンタックLP400を手持ちの資金だけで購入するというのも。

これは、ワンオーナーのLP400を譲りたいというインターネットページを見つけ、そのページに書かれていた条件には、「カウンタックを欲しい理由を書いてメールで送ってほしい」という非常にシンプルなもので、舜が25年前(小学生)の自分宛てに書いたハガキに「25年後の自分は社長になってランボルギーニ・カウンタックを買っている」と書かれた夢を叶えるため、その強い想いをメールに書き出して投稿。

その結果、舜の想いがオーナーに届き、格安で極上のカウンタックLP400を手に入れるというものですが、今回の新型GRカローラ・モリゾウエディションもその流れに近いですし、トヨタカナダ側も「こんな人に乗ってほしい」というワクワクする想いで提供できるのではないかと思います。

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