相場バグってるな…「走行距離25万km以上」「凹みあり」「塗装剥がれあり」のトヨタ80スープラが競売に出品され、何と日本円にして約1,100万円で落札へ
おそらく「今後も高騰する」ことを見越して、この落札額になったのかもしれない?
年々天井知らずの高騰を続ける日本製(JDM)スポーツカー。
特に代表的なのは、日産スカイラインGT-R(Nissan SKYLINE GT-R)やスバル・インプレッサ22B STi(Subaru Impreza)、ホンダS2000/インテグラタイプR(Integra Type R)/シビックタイプR(Civic Type R)で、それに続くのがトヨタ80スープラ(Toyota 80 Supra)。
80スープラは、映画「ワイルド・スピード」にてブライアン・オコナー役を演じた故ポール・ウォーターも愛車として持ち続けるほどに注目され、日本だけでなく海外でも高い注目を集めています。
そんな80スープラが、海外オークションサイトBring A Trailerにて出品され、とんでもない価格帯にて落札されました。
何と走行距離は25万km超え!1997年式の80スープラがここまでフィーチャーされるとは…
こちらが今回出品→高額落札された1997年式の80スープラ。
ボディカラーはホワイト系で、アメリカ仕様なので右ハンドルではなく左ハンドル仕様。
アメリカ独自の輸入規制となる「25年ルール」とは関係の無い一台なので、右ハンドル仕様に比べると「そこまで高くなることはない?」と予想していましたが、どうやらアメリカ仕様であっても今後高騰する可能性が高いようです。
ちなみに本モデルの当時のメーカー希望小売価格は40,997ドル(日本円に換算して約605万円)と記載されていますが、何とオークションでの最終落札価格は74,778ドル(日本円に換算して約1,100万円)と約1.8倍のプレミア価値が付いたようです。
※1ドル=147.70円(2022年10月23日時点での為替)
為替の影響もあるとはいえ、まさか新車価格よりも大きく跳ね上がるとは予想もしていませんでしたし、倍率の上がり方だけを見ればトヨタ新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Crusier 300)の中古車相場並みだと思います。
「約1,100万円の価値があるということは…もしかして全く走られていない極上車なのか?」と思ったりもしますが、実はこの個体の走行距離は25万km超え(156,000マイル)。
ボディカラーもホワイト系で美しく見えますが、ボディのあらゆるところに小さな凹みや塗装剥がれも確認されているため、自走する分には全く問題ないそうですが、見た目を気にする方は再度メンテナンスが必要とのこと。
実はエンジンも控えめにチューニングされている
そしてこのモデルのもう一つの特徴が、排気量3.0L 2JZ-GTE直列6気筒エンジンをベースにしつつ、より大きなターボチャージャーやブローオフバルブ、キャットバックエキゾーストシステムがインストールされ、最高出力330hpを発揮。
2JZ-GTEエンジン自体の耐久性は相当に高いことでも有名ですが、無理のない範囲で純正ライクなチューニングと見た目ではわからない”さりげない”カスタムもいくつか施されているそうで、これを所有していたオーナーはかなりの80スープラ好きだったのかもしれません。
インテリアもシワは目立つものの、キズや汚れなどはほとんど無さそうだ
インテリアはこんな感じ。
先述の通り左ハンドル仕様で、内装はオールブラックに本革シート仕様。
本革シートもかなり年季が入っていて、あらゆるところにシワなどが確認できますが、それ以外のダッシュボードやシフト周り、ステアリングなどの経年劣化は見られないようです。
とはいえ、これだけの距離を走っていたも約1,100万円の価値があるということは、このモデルを入手した人物も「今後更に高騰する」ことを見越して入札したものと予想されますし、日本製スポーツカーが今後も高く評価される一方で、まるでポルシェやランボルギーニ、フェラーリ等のように高嶺の花の存在になってしまうのも寂しいところです。