トヨタ新型カローラクロスが納車されてもうすぐ1年。走行距離も6,000kmを突破…知れば知るほどに満足も?改めて良い点と気になる点も見ていこう
もうすぐ私の新型カローラクロスも納車されて1年が経過しようとしている
さてさて、2022年11月に私に納車されてもうすぐ1年が経過しようとしているトヨタ新型カローラクロス(Toyota New Corolla Cross)ガソリンZ[2WD]。
走行距離も気が付けば6,000kmを突破し、普段の街乗りから中距離移動、往復約500km近くの高速道路移動など幅広く活躍しています。
2022年10月末時点で、カローラクロスのハイブリッド(HEV)とガソリンモデルともに受注一旦停止状態となり、トヨタ公式の工場出荷目途一覧においても具体的な出荷目途の記載はなく、「詳しくは販売店にお問い合わせください」へと変更されています。
昨今のSUVブームはもちろんのこと、発表当初は何かと否定的な意見の多かったカローラクロスではあるものの、戦略的な価格設定と必要最低限の装備内容、それでいて走りにおいてはCセグメントSUV以上の快適な走りを提供するなど、個人的には「SUVのラインナップで”ある意味”最も完成されたモデル」だとも考えています。
そんなカローラクロスですが、納車後1年を迎える前に改めて良い点や気になる点をまとめていきたいと思います。
トヨタ/レクサスの次世代モデルにつなぐデザイン言語
まずは新型カローラクロスのエクステリアから見ていきましょう。
上位グレードZのみに標準装備されるBi-Beam LEDヘッドライトと四眼LEDポジションランプ+LEDシーケンシャルウィンカー、そして水平基調&シームレスタイプのLEDデイタイムランニングライトのセットですが、他のグレードでは採用されない精悍な顔つきで差別化。
そしてカローラクロスで「よく考えたなぁ」と思ったのがフロントグリル周りで、今では馴染みのある大口化されたキーンルックグリルと、ボコッと張り出したフロントバンパーですが、このレイアウトが後のレクサス新型RXにも応用?されているのはユニーク。
トヨタ/レクサスが公式で「共用した」とはコメントしていないものの、改めてこうして見比べてみると、細部は異なれど大まかなレイアウトはほぼ同じ。
新世代のスピンドルボディでありながら、キーンルックグリルにも見え、ヘッドライト意匠・レイアウトもカローラクロスからの応用なのでは?と思わせる完成度。
こうして見ると、改めてカローラクロスって他モデルにも反映しやすいデザイン言語なのでは?とも思いますし、見慣れれば見慣れるほどカッコ良く思えてくるのもトヨタ/レクサスマジック。
カローラクロス発表当初は「こんなダサいデザインで売れるわけない」「トヨタの失敗作」など散々な言われようでしたが、蓋を開けてみれば発売後僅か1年たたずにハイブリッド(HEV)/ガソリンモデルともに長納期化で受注停止ですし、トヨタのラインナップでも上位レベルの人気モデルであることを再確認した次第です。
隠れカローラクロスが複数存在する
これは発売直後から話題になっていましたが、新型カローラクロスのボディの様々なところに「隠れカローラクロス」のエンボス加工が施されているんですね。
上の画像は、後輪のホイールハウスに設けられているもので、こういった細部のところでもトヨタの遊び心があるのはグッド。
特に洗車をするときに「こんなところにもカローラクロスがあったのか!」と思わせてくれますし、自然とカローラクロスのことをもっと知りたくなってしまうのも、このモデルの良いところだと思うんですね。
ちなみにフロントボンネットを開けると、上の通りワイパースペースにも「隠れカローラクロス」が存在するので、自分自身でメンテナンス・洗車しないと分からないところに隠されているのもユニークだと思います。
ホイールデザインも良いが、ミシュラン製タイヤのおかげでスポーティ且つ安心できる走りも
続いてこのモデルの良い点と云いますか…「この価格帯でこのタイヤを履かせてきたのか…」と驚いたのが、18インチアルミホイールにミシュラン製プライマシー4(Michelin Primacy 4)を装着していること。
実はこのタイヤ、競合と言われたホンダ新型ヴェゼル(Honda New Vezel)e:HEV Z/e:HEV PLaYの18インチホイールにも履かせている銘柄で、ウェットな路面でのブレーキングはもちろんのこと、静粛性や快適性も高いですし、なによりもグリップ力が強いのが印象的。
少し背高いイメージのSUVですが、ちょっとしたオーバースピードでカーブに差し掛かると、ロールして外側に膨れるような不安感もあるのですが、このタイヤの影響からなのか、それともTNGA-Cプラットフォーム特有の低重心モデルだからなのかは不明ではあるものの、外側に膨れることなく狙ったラインに沿ってコーナリングできるということ。
こういったスポーティな走りについては、以前所有していた新型ヴェゼル含めて常々説明してきましたが、納車されてもうすぐ1年が経過し、走行距離が6,000km突破しても健在で、(当たり前ではありますが)安心して走って曲がれるというのも良い点だと思っています。
直感的な操作が可能なコックピット周り
続いて内装ですが、これも発表当初は「チープ」「高級感が無い」「カローラの使い回し」など色々と云われていましたが、実際に納車されて普段使いしてみると、運転席に座ったときのステアリングホイールの握り心地やボタン位置、フローティングタイプの9インチディスプレイオーディオの配置、エアコンの操作系、シートヒータースイッチ、ステアリングヒーター、センターシフト、オートブレーキホールドスイッチといった、よく利用するところのスイッチが瞬時且つ直感的に操作できるところにはあるのはグッド。
慣れもあるとは思いますが、特に顔を動かさずとも、オートブレーキホールド以外は目の動きだけで確認できますし、特に迷いなく操作できるのは重要だと思うんですね。
確かにチープに感じる部分はありますが、それも価格帯に上手く落とし込んだ内容だと思いますし、それよりも「使いやすさ」という点では、ここ最近のトヨタの新型車のなかでは最も操作しやすいコックピットだと考えています。