ホンダ新型シビックタイプR(FL5)をシャシダイに載せて評価してみた！ちょっと意外な結果に…ミハエル・シューマッハのフェラーリF2003-GAが競売へ→驚愕の20億円超えで落札

2022-11-112022-11-12

新型シビックタイプR(FL5)のエンジンスペックはカタログ値以上？

2022年9月1日に発表／同月2日に発売されて2か月以上が経過したホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)。

2022年11月時点で購入・契約した場合、最低でも2年以上(SNSなどの噂では3年～4年とも？)の納期がかかると云われていますが、ようやくこのモデルをシャシダイに載せての評価が行われました。

シャシダイは、カタログスペックに対して実際の馬力やトルク、そして燃費を測定する機器のことを指しますが、既に日本製(JDM)スポーツカーでは日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)やトヨタ新型GR86／GRスープラが行われ、そのほとんどがカタログ値に対して同等もしくは少し低めのスペックであることが確認されています。

新型シビックタイプRはカタログ値とどれほどの乖離があるのか？早速チェックしていきましょう。

シャシダイにて評価したあとは、チューニングして更にパワフルなモデルへとアップデートするようだ

こちらが今回、アメリカ・カリフォルニア州トーランスを拠点とするHondataチャンネルによって公開されたシャシダイ評価。

車両はフレームレッドと呼ばれるボディカラーで、今後独自のチューニングを施していく上で、現状の純正フルノーマルでのスペックがどれほどなのかを評価するためのシャシダイ評価となっています。

シャシダイに載せての評価結果は？

こちらがシャシダイに載せての評価結果。

参考までに、北米市場向け新型シビックタイプR(FL5)のパワートレインは排気量2.0L　直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力319ps／6,500rpm、最大トルク420Nm／2,600rpm～4,000rpmと公道では十分すぎるスペック(日本仕様は330psで、出力差が生じている理由は不明)。

Hondataによると、シャシダイに載せてのデータとしては最高出力331.8ps／最大トルク487.4Nmとのことで、出力値としては＋12ps、トルクは＋67Nmと予想以上の高さ。

カタログ値と実測値が必ずしも同じになるとは限らない

これは余談ですが、カタログに記載されているエンジン出力／エンジントルクといった、いわゆるカタログ公称値については、エンジン単体でのスペックを示すことがほとんどなので、そうなるとエンジン以外に装備されるトランスミッション等の細かいパーツ類も装着した場合に損失が生じるために、エンジンパワーが公称値よりも低くなることがほとんど。

ちなみに日本のJIS規格だと、エンジンに補機類を装着した状態を定義していて、これはエンジンにラジエーターと冷却水の循環に関する装置や排気管(エキゾーストシステム)、エアクリーナーなどを装着した状態ということになり、その先にあるトランスミッションやドライブシャフト、ホイール等は装着されていない状態を指しているとのこと。

そう考えると、先述のトランスミッションやドライブシャフト、ホイールといった出力損失分を考慮した数値が、実際に走らせた時の出力になるため、必ずしも実際に走らせた時の出力がカタログ値通りになるということはほぼ考えにくく、カタログ値に対しての実測値が概ね10％低下するというのは平均的なところなのだと思われます。