ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZ(RZ34)をECUチューン→シャシダイに載せたら最高出力450馬力超え、そして最大トルクは700Nm超えに

新型フェアレディZ(RZ34)はカタログスペック以上にパワフル&トルクフル

2022年夏頃に発売され、既に日本国内でも一部のユーザー向けに納車が進んでいる日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(RZ34)ですが、トラストさんに納車された個体の企画の一つとして、シャシダイに載せて機会損失分を考慮した最高出力/最大トルクの測定動画も公開され話題になっています。

【トラスト 新型 フェアレディZ 納車 したてで 全開 パワー計測 !! 果たして 何馬力 ⁉【新作】New Fairlady Z】

ちなみに純正の状態でパワーチェックを行ったところ、実測値としては最高出力414.8ps/5,700rpm、最大トルク526.8Nm/4,400rpmとのことで、本モデルのカタログスペックであるエンジン出力405s/最大トルク475Nmを優に超えていることが判明しています。

カタログスペックに関しては、これはあくまでもエンジン単体での”エンジン出力”であり、この先にリンクするトランスミッションやドライブシャフトなどの機械損失分も含めると、実測値はカタログ値よりも低くなるのが定番。

ただ日産の場合は、新型フェアレディZに限らずGT-R R35などもカタログスペックと同等もしくは少し高めに表示されることがあるようで、今回の新型フェアレディZの実測値も驚くべきものではないのかもしれません。

そんなハイパフォーマンスな新型フェアレディZをECUチューニングしたモデルが登場し、実際にシャシダイに載せて評価したモデルをチェックしていきたいと思います。


ECUチューニングを担当したのは老舗ブランドのAMS Performance

ちなみにこちらが、ECUチューニングによってパワーアップした新型フェアレディZ。

ボディカラーはセイランブルー×スーパーブラックルーフの2トーンカラーで、恐らくグレードとしては上位タイプのPerformance。

そしてこのモデルのECUチューニングを担当したのが、アメリカ・西シカゴに拠点を置くAMS Performanceですが、実はこのチューナー、世界最速のGT-R R35を作りあげた老舗ブランドで、ドラッグレースなどでも活躍するほどに信頼度高め。

参考までに、このGT-R R35は最高出力3,300psまで大幅にパワーアップしたドラッグレース専用マシンで、4分の1マイル(通称:ゼロヨン)ドラッグレースにて世界最速となる6.58秒(時速にして373.8km/hにまで到達)をマークしています。

今回の新型フェアレディZも、元々のエンジンはV37スカイライン(V37 SKYLINE)やインフィニティQ60に搭載される排気量3.0L VR30DDTT型V型6気筒ツインターボエンジンがベースとなるため、AMS Performanceも本エンジンのチューニング経験が有るようです。

新型フェアレディZで最高出力458psまで到達!

実際にECUチューニングを実施した後、シャシダイに載せて評価したところ最高出力458ps/最大トルク709Nmを発揮しているとのことで、純正のスペックよりも+53ps/+235Nmもアップしていることになりますね。

ただし、今回評価した新型フェアレディZには、ECUセットアップだけでなくエキゾーストシステムの改良や、高オクタン価のレース用燃料も給油されているとのことで、普段使いする上ではもう少し低めの数値となる可能性が高そうです(何れドラッグレース用の過激モデルも登場するかも?)。

【Toyota GR Supra vs Nissan Z | A Real JDM Battle】

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