ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZが新車価格の2倍以上で販売中!更にトヨタ新型GRカローラも日本円で800万円で転売されているようだ
新型フェアレディZ(RZ34)に1,000万円以上の価値があるとは思えないが…
2022年夏頃に発売されるも、同年7月末で受注を一旦停止した日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)。
排ガス規制や騒音規制が叫ばれるこのご時世に、ノンハイブリッドV6ツインターボエンジンを搭載し、新開発の9速AT(パドルシフト付)と6速MTの2種類をラインナップして、車両本体価格も5,241,500円(税込み)~6,462,500円(税込み)という価格帯にて販売してきたことに、日産の情熱と強い想いが備わった一台だと考えていますが、既に日本国内では、新車の車両本体価格よりも2倍~3倍近い価格帯にて転売されている例も多いようです。
そしてアメリカでは、日産正規ディーラーが強制的にコーティング等のオプションを付けて、更にマークアップと呼ばれるプレミア価値を付けて新車価格帯の2倍以上にて転売する例が非常に多くなっています。
おそらくは昨今の諸事情による部品供給不足や半導体不足といった決まり文句を理由に、長納期分を上積みすることで高額値で販売されているのだと考えられますが、今回またもアメリカの日産ディーラーがプレミア価値をつけた価格にて販売していることが明らかになりました。
但しアメリカではこういったマークアップ込みの価格帯にて販売する例は普通
アメリカの日産ディーラーにも続々と新型フェアレディZ(RZ34)が入庫し、その多くが特別仕様車Proto Specとなっていますが、今回HGREG日産ディーラーにて販売されているのは上位グレードPerformance。
画像にもある通り、マークアップ分だけでなくプロテクションパッケージやセキュリティアップデートなど、様々なディーラーオプションが強制的に付けられての販売となっていますが、その金額は107,700ドル(日本円に換算して約1,500万円)。
新車価格では49,990ドル(日本円に換算して約696万円)なので、単純に2倍以上の価格帯にて販売していることになりますが、実はこういったプレミア価値付で販売される例はアメリカでは一般的。
フレキシブルな対応をとるアメリカでは、需要と供給による価格変動を考慮することは珍しくないものの(いわゆる時価)、やはり部品供給不足や半導体不足による新車の納期が遅れることを逆手に取り、更なるプレミア価値を付けての販売といった例は「今までにほとんど無かった」ことを考えると、新車価格の2倍というのは、それだけ相当なインパクトを残しているのだと考えられます。
他の新車もマークアップ付きで販売されている
これは新型フェアレディZだけに言えることではなく、直近であればシボレー新型コルベットC8(Chevrolet New Corvette)やトヨタGRスープラ(Toyota New GR Supra)といったスポーツモデルから、ハマーEVやフォード・ブロンコ(Ford New Bronco)といったSUVも対象に。
そして、今後アメリカでもプレミア価値付で販売されるかもしれないのがホンダ新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)ですが、これに関しては限定車種ではないですし、日本市場向けに比べてどれぐらいの割合で日本から輸出されるかわからないため、まだまだ未知数なところがあります。