もう巨大キドニーグリルも見慣れてきたかも…BMWがMの生誕50周年を記念する新型3.0 CSLを世界初公開!世界限定50台のみ&6速MTで、1970年代の”バットモービル”をイメージ

むしろこれぐらいキドニーグリルを大きくしてくれないと個性が活かされないかも?

BMWの象徴でありアイコンでもあるキドニーグリルですが、新型M3/M4/iX/7シリーズなどを中心にグリルサイズが巨大化し、多くのユーザーが「このままだとキドニーグリルが肥大化し、グリルによって浸食される」といったコメントがSNSでも多く見受けられます。

今回そんな巨大キドニーグリルを採用しつつも、BMWのM生誕50周年を記念した特別仕様車となる新型3.0 CSLが世界初公開されました。

このモデルは、1970年代のクーペスポーツライトウェイト(Coupe Sport Lightweight)のイニシャルでもあるCSLに敬意を表したスポーツ2ドアクーペで、当時のドライビングプレジャーを追求しつつ、サーキットでのテクノロジーを応用した一台でもあります。

新型CSL 3.0はどのようなスペックを持ち、世界でどれだけの台数が販売されるのか見ていきましょう。


レトロフューチャーが似合う新型3.0 CSLを見ていこう

こちらが今回世界初公開された新型3.0 CSL。

新型M3/M4に倣うヘッドライト意匠を採用しつつも、キドニーグリルは縦長ではなく、どちらかというと新型7シリーズやiXといったワイド感のある大口グリルを採用。

しかもこの特徴的なキドニーグリルは、2015年に登場した3.0 CSLオマージュコンセプトを踏襲していて、ダイヤモンドパターンに格子状のインサートを設けることでスポーティさを強調。

グリルフレームはサテンアルミニウム仕上げで、サイドウィンドウフレームにも同様の仕上げが採用していますが、敢えてスポーツモデル特有のブラックアクセントに仕上げないところに、レトロルックな印象を残したいというBMWの想いがしっかりと反映されています。

巨大キドニーグリルとの相性も良く、むしろこれぐらい思い切ったデザインの方がカッコいい

真正面から見てみるとこんな感じ。

巨大キドニーグリルが登場した当初は色々と思う所はあったものの、こうして見慣れてくると「結構カッコいいんじゃない?」と思えるほど(っというかシンプルにカッコいい)。

細部も見ていくと、フロントエプロンには大きなくぼみのようなものが確認できますが、エンジンとブレーキを冷却することによって機能的な役割を果たし、更にボンネットに取り付けられたエア フィンも1970年代のモデルを想起させるような懐かしさもありますね。

機能美を活かしながらレトロフューチャーなデザインを盛り込むところはBMWらしく、おそらく今回発表された新型3.0 CSLも全世界から予約や注文が殺到するのではないかと予想されます。

あとヘッドライト意匠については、新型M4 CSLから採用されたレーザーヘッドライトをベースにすることで、往年のレーシングカーと現代のM4 GT3へのオマージュとして、同じ黄色のアクセントが追加されています。

1970年代のバットモービルをしっかりと取り入れる忠実さも好印象

続いてはサイドビュー。

現代の2ドアスポーツクーペではなく、どことなく1970年代の懐かしさが感じられるクーペスタイルを採用しています。

この他にも、クラシックモデルとの最も明白なつながりとして、BMW Mの象徴でもあるバットモービルスタイルの巨大リヤウィング(全幅に匹敵するワイド感)を装着してきたのも素晴らしいところ。
※バットモービルの由来は、リアウイングによって後輪のグリップを最適化した姿から来ている

そしてエアロダイナミクスのバランスを考慮して、リアバンパーのカーボン製ディフューザーと組み合わせることにより、アンダーボディの気流を最適化することでサーキットなどでの走行安定性を向上。

こちらはリヤクォータービュー。

ボディカラーは伝統を受け継ぐ形で、アルペンホワイトをベースにブルーやパープル、レッドのストライプを追加。

そしてドアやルーフには、初期のレーシングカーを模したデザインフォントで50周年を記念する「50」を追加し、Cピラーには1970年代を彷彿とさせるBMWロゴを追加しています。

2ページ目:新型3.0 CSLのホイールやタイヤ、そしてインテリアもとにかくオシャレで、あらゆるところ”50”の表記も!