フルモデルチェンジ版・日産の新型セレナ(C28)の気になるポイント!「デュアルバックドアは本当に必要?」「オットマンの見た目はスマートではない?」等

日産の新型セレナ(C28)は思った以上に気になるポイントが多かった

2022年11月28日に発表された日産のフルモデルチェンジ版・新型セレナ(Nissan New Serena, C28)。

既にYouTubeや大手カーメディアでも様々なプロモーション動画や記事が公開されていますが、今回新型セレナ(C28)が発表されてからの気になるポイントをいくつかチェックしていきたいと思います。

そして前回のブログでもお伝えの通り、本モデルではディーラーオプションに外付け可能な2列目オットマンが販売されているため、こちらの詳細な情報も画像付きで見ていきたいと思います。

新世代Mサイズミニバン2台を所有している私としては、新型セレナの存在は気になっている

私も新型セレナ(C28)の競合となるトヨタ新型ヴォクシー(Toyota New Voxy)ハイブリッドS-Z[2WD]と、ホンダ新型ステップワゴンe:HEVスパーダ・プレミアムライン(Honda New STEPWGN e:HEV SPADA PREMIUM LINE)[2WD]の2台を所有しているため、まだ検討段階ではあるものの、3台目となる新型セレナe-POWERを購入できればと思うところです。


新型セレナ(C28)では電動パワーバックドアは採用されず、3列目シートの跳ね上げ式は少しクセあり?

まず新型セレナ(C28)で気になるのは、デュアルバックドアと3列目シートの格納方法。

まずデュアルバックドアからですが、ミニバン系のリヤテールゲートになると開口部面積が大きい分、大きい荷物を積みやすい一方で、駐車場に後ろに車両が止まっていたり、壁が近かったりするとドアが開けにくいデメリットがあります。

しかし新型セレナに採用されているデュアルバックドアは、通常の約半分のスペースがあれば開閉できる仕組みで、これを用いることで通常のバックドアの上半分が開閉できるようになっています。

後ろに停まっているクルマや壁からの距離が近くても気軽にドアを開けて荷物の出し入れが可能になるということは、その分可動域が小さく軽い力で開けられるのは、他の競合モデルに無い大きなポイントだと思います。

デュアルバックドアのデメリットは?

しかしその一方で、デュアルバックドアにすると大きな荷物(キャリーケースやボストンバッグ等)を従来よりも持ち上げる必要があり、そうなるとテールゲートの内側に荷物が接触して傷の原因を作ることも考えられますから、この点は一長一短。

あとは身長の高い方であれば使い勝手は良いとは思うものの、ファミリーユーザーを対象にしているのであれば、小柄な男性や女性も活用することも予想されるので、そういった方でもデュアルバックドアの使い勝手は良いのかどうか?というのは気になるポイントだと思います。

やっぱり電動パワーバックドアは欲しい

そしてもう一つ気になるのは、やっぱり電動パワーバックドアが採用されていないこと。

既に発売されているトヨタ新型ノア(Toyota New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)は、上位グレード専用の快適利便パッケージを装備することで、両側のリヤサイドに設けられたスイッチで開け閉めが可能ですし、ホンダ新型ステップワゴンもSPADA以降から電動パワーバックドアが標準装備となっています。

こういった競合のMサイズミニバンが快適装備を充実しているなか、新型セレナ(C28)はデュアルバックドアを継承するためにパワーバックドアを敢えて非採用にしたのだと考えられますが、個人的には新型ヴォクシーとステップワゴンのパワーバックドアの良さを理解しているだけに、最も後発のモデルが採用してこなかったのは非常に残念に思う所です(あくまでも個人的な意見です)。

ただ日産としては、先ほどの通りデュアルバックドアを採用するために電動化を敢えて避けた、という可能性もあれば、電動化による部品が多く必要になり長納期化が懸念される、更には価格が高くなってしまうなどの様々な問題を考慮したうえでの判断だったのかもしれませんね。

3列目の跳ね上げ式+ベルト固定は競合モデルに比べるとスマートではない

そしてもう一つ注目したいのが、3列目シートの格納方法。

セレナ(C28)では、先代C27同様に跳ね上げ式+ベルト固定するタイプを引き続き採用していますが、この格納方法がちょっとクセあり。

先代C27の格納方法を一度体感している上で、ノア/ヴォクシーのアタッチメント付き跳ね上げ式や、ステップワゴンの床下収納を改めて体感すると、やはりC27のベルト固定+跳ね上げ式の操作はあまりスムーズに感じられないのが正直なところです。

あとは3列目のシートの厚みがある分、跳ね上げで格納したものの、2列目シートを後方までスライドするときに干渉してしまい、ノア/ヴォクシー/ステップワゴンに比べてスライド量がかなり小さいのでは?という懸念も。

もちろん、セレナ(C28)の実車をしっかりとインプレッションした上で再度3車種を評価したいところですが、ほとんどのYouTube動画でスムーズに格納できていないことを考えると、この点はまだまだ課題が残るところなのかも。

【2台で1000万over!新型ヴォクシーと新型ステップワゴンの比較動画【NEW VOXY】【NEW STEPWGN】】

2ページ目:新型セレナ(C28)には2列目オットマンのディーラーオプションが準備されているが?