回転数は驚異の12,300rpm!デトマソ新型P900が世界限定18台のみ販売決定!更にフェラーリ新型プロサングエが発表後僅か2か月で受注停止に

世界限定18台のみ&日本円にして約4億円もする究極のハイパーレーシングカーが登場!

イタリアにて設立された名門ブランドのデトマソオートモビリ(De Tomaso Automobili)といえば、公道を走る究極のスーパーカー新型P72を世界初公開しましたが、今回このモデルの更にアップデート版&サーキット仕様となる新型P900を2022年11月29日に世界初公開しました。

このモデルは、公道走行不可能のサーキット専用モデルで、世界限定僅か18台のみ、車両本体価格は300万ドル(日本円に換算して約4.1億円)、そしてレーシングモデルとしては史上最高の回転数(レッドライン)を持つ一台といわれています。

この他にも、フェラーリ初のFUVモデルとなる新型プロサングエ(Ferrari New Purosangue)が、発表後僅か2か月で受注停止になったとのことで、こちらについても速報をお伝えしたいと思います。


新型P900はエクストリームなエクステリアを持つレーシングカー

こちらが今回世界初公開されたデトマソ新型P900のエクステリア。

見るからにエクストリームなスタイリングを持ち、ボディパネルは全てフルカーボンを採用することで大幅な軽量化を実現しているとのこと。

この新型P900は、1965年にデトマソが発表したP70レースカーからインスパイアされた一台とのことで、更に公道仕様モデルとなるP72のレシピとカーボンバスタブシャシーをモチーフにしつつ、走行性能とエンジンスペックを向上させた一台となっています。

まるでパガーニのような曲線美を意識したボディラインが印象的で、フェンダーに取り付けられたLEDヘッドライトや、サーキットモデルの特徴の一つでもあるガラス製キャノピーなどはP72からの流用。

ボディワークのほとんどは、更にエクストリームなディテールとエアロコンポーネントを備えた最新版とのことで、フロントにおいてはスプリッターのフィンが大きくなり、ボンネットには新しいインテークを追加、そしてフロントフェンダーにはカナードが設けられています。

リヤクォータービューもかなり特殊なフォルムを持ち、細部のゴールドアクセントはラグジュアリーさを意識しているのでしょうか。

公道モデルのP72と比べるとリアエンドは大きく変化し、LEDライトとアクティブエアロテクノロジーでテールを包み込む巨大なリアウィングは、どことなくマクラーレン・セイバーを彷彿とさせるものがありますね。

中央のフィンを介して新しいベント付きエンジンカバーにアクセスするところはナチュラルで、タービンスタイルの丸型LEDテールライトは、大型リヤディフューザーの上に配置されたゴールド仕上げの丸型テールパイプとセットにすることで一体感を持たせています。

ちなみにインテリアの画像は公開されていませんが、レーシングバケットシートと露出したカーボンファイバーフレームを採用していることが明らかで、よりスパルタンな雰囲気を演出。

レーシングカーとしては驚愕の12,300rpm!

そしてこのモデルの最大の特徴がV型12気筒自然吸気エンジン。

モータースポーツで多くの経験を持つドイツのエンジニアリング会社であるカプリコーン(Capricorn Automotive GmbH)との共同開発によって実現したV型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、しかも重量は220kgとこれまでのV12エンジンのなかで最も軽量且つ最小であると主張。

サウンドも官能的且つ非常に攻撃的で、最高回転数は12,300rpmまで到達するとのことで、カーボンニュートラルな合成燃料との互換性もあり、車名の通り最高出力900psを発揮することが期待されています(パワーウェイトレシオ比も1との情報も)。

トランスミッションは、シーケンシャルXtracギアボックスを介してリアアクスルに伝達されるとのことで、かなり刺激的な後輪駆動(RWD)モデルになりそう。

2024年以降の市販化に向け、代替えモデルとしてV10エンジン搭載モデルもラインナップ

ただし、このエンジンはまだ開発段階とのことで、早くとも市販化するのは2024年以降を予定しているとのこと。

ちなみにこのモデルをどうしても早く入手したいという方は、1997年のBenetton B197 F1シングルシーターから供給されたV型10気筒自然吸気エンジンを代替えパワートレインとして搭載し、最高出力 約750psと控え目ではあるものの、刺激的なモデルとして提供することを約束しています。

内外装デザイン含め、より具体的な情報は2023年夏頃に公開予定とのことですが、それまでに限定18台全てが売れるかどうかも注目したい所です。

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