フルモデルチェンジ版・トヨタ新型プリウスPHEVの一部主要諸元が公開!但し日本仕様ではなく欧州仕様…ピュアEVのみでの航続可能距離は69km

相変らず日本仕様の情報が後回しなのは残念

日本国内では2023年1月10日にハイブリッド(HEV)モデルが発売予定で、同年3月15日に遅れてプラグインハイブリッド(PHEV)モデルが発売予定となっているトヨタのフルモデルチェンジ版・新型プリウス(Toyota New Prius)。

日本市場向けに関しては、排気量やシステム総出力といった一部の仕様のみが明らかとなり、具体的なボディサイズや燃費、ボディカラーラインナップ、予防安全装備Toyota Safety Senseの中身などは一切明らかになっていませんが、今回先行にて欧州市場向け新型プリウスの主要諸元が一部先行初公開となっています。

既に北米市場向け新型プリウスの主要諸元も明らかになっていて、改めて日本市場向けの優先度は相当に低いことが伺えますが、具体的なボディサイズやエンジンスペックなどは既にトヨタディーラーのプロダクトガイドでも明らかになっていますし、関連記事にも公開しているので参考にして頂けますと幸いです。


おさらいも兼ねて新型プリウスのエクステリアを見ていこう

改めて新型プリウスのエクステリアを見ていきましょう。

欧州市場でも全面的にアピールしているのは、やはり排気量2.0L 直列4気筒ダイナミックフォース+PHEVを採用するプラグインハイブリッドモデル。

ボディカラーはイメージカラーにもなっている新色のマスタードで、足もとには大口径タイプの19インチアルミホイール、フロント・リヤフェンダーモールはグロスブラックに仕上げられています。

一部カーメディアの報道では、2.0L PHEVモデルのフェンダーモールがグロスブラックで、2.0L HEV&1.8L HEVモデルが無塗装ブラックの樹脂クラッディングを標準装備という風に報道していましたが、どうやらそういうわけでは無さそうです。

サイドビューは非常にスポーティで伸びやかなクーペ風ハッチバック。

リヤドアハンドルを敢えてピラーマウント式にすることで、2ドアクーペ風のフォルムをイメージしていますが、ボディサイズもかなり思い切っていて、全高は先代50系よりも40mm低い1,420mmを実現。

なおボディサイズは、全長4,600mm×全幅1,780mm×全高1,420mm~1,430mm、ホイールベース2,750mm、最低地上高145mm~150mmとのことで(グレードによって全高と最低地上高が異なる)、全体的に先代50系に比べてワイド&ロースタイル。

新型プリウスのヘッドライト意匠は、今後のトヨタのデザイン言語になりそうだ

フロントマスクもかなりアグレッシブで、新世代トヨタのデザイン言語を象徴する”コ”の字型LEDデイタイムランニングライトは、この後に登場するであろう次期C-HRやbZ Compact SUVにも採用されるものと予想されます。

リヤエンドも非常に先進的で、近年のトレンドにもなっているセンター直結式の一文字テールランプを装備。

ちなみにリヤウィンカーもフロント同様にLEDでまとめられているのはグッドポイント。

トヨタセーフティセンスもアップデート!これでプリウスの事故率も下がると良いのだが…

あと今回のトヨタ欧州部門のプレスリリースにて明らかになったこととして、トヨタセーフティセンスがアップデートされるだけでなく、センサー関連も強化されているようです。

具体的には、フロントカメラセンサーの前方の検出距離が2倍になり、横方向と縦方向の視野が広くなるため、近くの物体をより早く検出できるだけでなく、オートバイや路傍の物体など、より広範囲の潜在的な危険を識別できるとのこと。

この他にも、プリコリジョンシステムやレーントレースアシスト[LTA]、フロントクロストラフィックアラート[FCTA]をサポートするために、フロントサイドレーダーセンサーが追加されるなど、より一層安全性が強化されているそうです。

もちろん、検出範囲が拡大したことでプリコリジョンシステムも強化され、車両と歩行者の回避力が強化され、オートバイと対向車もアラートに含まれるようになりました。

新機能となる交差点衝突回避サポートでは、対向車や交差点を通過する車両に反応するだけでなく、車両が曲がるときに横断する歩行者を検出するために連携して機能するとのこと。

あとは新型ノア/ヴォクシー/シエンタにも搭載されているプロアクティブドライビングアシスト[PDA]が全グレード標準装備なのもありがたいところですね。

2ページ目:新型プリウスPHEVのピュアEVのみでの航続可能距離はどれぐらい?内装もかなり力が入っている?