アルファロメオ新型ジュリアSWBザガートが2022年12月20日に世界初公開!走りを楽しむ6速MT&GTAmのV6ツインターボを搭載する最高のワンオフスポーツカーだ

EVが普及しているこの時代に、V6ツインターボ&6速MT搭載のワンオフスポーツカーを発表してくるとは…

イタリア・ミラノに拠点を置くカロッツェリア・ザガートと、同国自動車メーカーであるアルファロメオが、各社初めてコラボして100周年を記念する究極のコーチビルドスペシャル&ワンオフモデルとなる新型ジュリアSWBザガート(Alfa Romeo New Giulia SWB Zagato)を世界初公開しました。

今回発表されたモデルは、ドイツ人コレクターからの特別な依頼により作られた「世界に一台」しか存在しないワンオフモデルで、ベースとなるモデルはアルファロメオ・ジュリアでありながらもショートホイールベース化、4ドアセダンから特注の2ドアクーペボディに変更、そしてハードコアモデルとなるジュリアGTAmから供給されたV6ツインターボエンジンと6速MTを搭載したピュアスポーツカーとなります。

当初このモデルに関するティーザーキャンペーンが公開されたときは、ワンオフモデルではなく限定生産モデルになるのでは?と予想されていましたが、ザガートが正式にワンオフモデルとして製造したことを明らかにしました。


まさに過去と現代を繋ぐ究極のワンオフスポーツカー・ジュリアSWBザガート

こちらが今回世界初公開された、ワンオフモデルとなるジュリアSWBザガートのエクステリア。

確かにジュリアの面影を残しつつも、盾形グリルやコンパクトSUVモデルの新型トナーレ(Tonale)の三連U字LEDデイタイムランニングライトを搭載するなど、過去と現代を融合させたようなレトロフューチャーモデル。

ちなみに、ザガートとアルファロメオが初めてコラボレーションした際のモデルがティーポG1と呼ばれるもので、このモデルが発表されてから100年後となる2021年にジュリアSWBザガートのプロジェクトがスタート。

8Cコンペティツィオーネ(Competizione)や S.Z. などの多くのアルファロメオモデルや、現代のアストンマーティン・ザガートを数台所有しているドイツ人コレクターからの特別な依頼から始まりました。

フロントノーズが大きく伸びたフォルムが美しい

サイドビューから見たときのフォルムは非常に美しく、とてもジュリアがベースとは思えないほどの変化。

ベースとなるモデルは、先述にもある通りMTモデルのジュリア・クアドリフォリオで、ここからZagatoの手によってホイールベースを短縮し、Giorgio(ジョルジョ)アーキテクチャのオーバーハングを微調整しながら、ハードコアモデルとなるGTAm仕様にアップグレードされました。

サイドから見るデザインはもちろんのこと、ジュリアGTAmから供給されたパーツが採用されているところにザガートの本気が感じられる

この他にも、フロントフェンダー付近には三角形のクアドリフォリオバッジが採用され、ザガートのエンブレムも追加。

足もとには、グロスシルバー仕上げとなる5本スポークのセンターロックアルミホイールが装着されていますが、これもジュリアGTAmから供給。

パワートレインは、先述にもある通りジュリアGTAmと同じ排気量2.9L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力540psを発揮するとのことですが、トランスミッションはクァドリフォリオの6速MTを介して後輪(FR)に動力が伝達されるため、おそらくMTのキャパシティも改善されているのではないかと推測。

ちなみにこのモデル、ベースは先ほどの通りジュリア/ステルヴィオ(Stelvio)と同じジョルジョアーキテクチャを共有しているにも関わらず、ボディワークはほぼ再設計なので、相当な費用が発生していることは確実。

こちらがフロントマスクですが、こうしてみると確かに「本当にベースはジュリアなのだろうか…?」と疑問に思うのも不思議ではないところ。

フロントエンドは非常にアグレッシブで、コンパクトSUVのトナーレから供給されたLEDヘッドライトを低い位置に設け、巨大なバンパーインテークに囲まれた大きなスクデットグリルと、大きなベント付ボンネットでマッシブ感を演出。

スポーティーなルックスを強調するカーボンファイバスプリッターも装備されていますが、これにより1990年代のSZを彷彿とさせるものがあり、アグレッシブさだけでなく、どこか懐かしさが感じられたり。

サイドミラーにはオシャレなイタリアントリコローレアクセント付き

こちらはサイドミラー周りですが、サイドミラーキャップはカーボンファイバ製で、その直下にはナチュラルなイタリアントリコローレアクセントを追加。

リヤテールランプはアストンマーティン・ヴァンテージ風

リヤエンドも見ていきましょう。

ザガートがデザインしたアルファロメオTZシリーズに似たカムテールデザインが特徴的で、細い LEDストリップテールランプは、アストンマーティン・ヴァンテージ風。

センター2本出しとなるデュアルエキゾーストパイプや大型リヤディフューザーも、ザガートの特徴的なデザイン要素であり、傾斜したリアフロントガラスまで伸びるバブルルーフもその一つ。

2ページ目:新型ジュリアSWBザガートのインテリアもかなり贅沢でスポーティ!