一体いくらになるんだ…納屋にて発見された超希少な初期型のランボルギーニ・カウンタックLP400ペリスコピオが競売に出品!予想落札価格は日本円で約1.7億円

(続き)希少な初期型ランボルギーニ・カウンタックLP400ペリスコピオを見ていこう

ちなみにこのモデル、後方縦置きレイアウトを採用する最初のV型12気筒ストリートモデルで、その後数年間で一般的にはなったものの、当時の衝撃は相当なものだったと思われますし、現代のウラカン(Huracan)やアヴェンタドール(Aventador)にも受け継がれています。

この他にも、5速ギアボックスが2つのシートの間の中央に配置されたため、縦置きのエンジンマウントにより重量配分が改善されたことも重要トピックス。

カウンタックは角度を設けたデザインと幾何学的な形状を用いることで、更にスーパーカーのような見た目を追求

先述にもある通り、この車両はベルトーネ・デザイン・スタジオのマルチェロ・ガンディーニ氏によって設計・デザインされました。

ミウラシリーズが完了した後、マルチェロ・ガンディーニ氏は、カウンタックのデザインがミウラの進化版以上のものであることを望み、そのために角度のあるラインと幾何学的形状を用いることにより、新たなデザイン言語を生み出しました。

オリジナルのシャーシは、スチールシートとスクエアセクションのスチールチュービングにて仕上げられ、ミウラのシャーシよりも剛性が高く、重量も増加。

しかし最初のテストを実施した後、チーフエンジニアのパオロ・スタンツァーニ氏はその完成度に納得できず、溶接したスチールチューブで作られたフルスペースフレームに置き換えているようです。


内装はボディカラーと異なり刺激的なオレンジ

こちらはインテリア。

内装カラーは「セナペ」と呼ばれるカラーで、イタリア語では辛子(からし)を意味するスパイシーなオレンジカラーとなっています。

今思うと、様々なプロセスや改善などが繰り返されてきたカウンタックですが、今回このモデルに搭載されるパワートレインは、排気量3.9L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力375ps/8,000rpm、最大トルク360Nm/5,500rpm発揮と、最高出力はミウラよりも低め。

そして0-100km/hの加速時間は6秒未満で、最高時速は290km/hにまで到達するといわれましたが、実際にこの速度にまで到達するかは不明。

気になる予想落札価格は?

最後に、今回納屋にて発見されたカウンタックLP400ペリスコピオは、2023年2月3日にフランス・パリにて開催されるレトロモービルショーにて特別展示され、その後オークションにて出品されることが決定しました。

走行距離は87,558kmとそこそこ走られていて、汚れなども確認できるものの、予想落札価格は800,000ユーロ~1,200,000ユーロ(日本円に換算して約1.1億円~約1.7億円)とのことです。

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Reference:autoevolution