これは興味深い検証だ。中古の2012年式・日産リーフにて最高速で走り続けると「35km」も走れないことが判明。ちなみにブガッティは最高速で走り続けると僅か12分で燃料タンクが空に
走行条件や環境条件など、かなりシビアな状況であれば航続可能距離が短くなるのは理解しているが…
日産のピュアEVモデルでお馴染みとなるリーフ(Nissan Leaf)。
バッテリー充電にかかる時間や航続可能距離、年数経過によるバッテリー品質の変化など、まだまだ課題は多いながらも、時代とともに改良されている一台ではありますが、今回海外カーメディアAutotraderが「中古の日産リーフを購入し、最高速度で走り続けたら航続可能距離は何km走れるのか?」という検証を実施しています。
今回検証を行う車両は、今から11年前となる2012年式・初代ZE0型の日産リーフで、走行距離は約115,000km(71,500マイル)と結構走られています。
この時点でのフル充電による航続可能距離は僅か106km(66マイル)とのことで、外気温の低さやエアコンの有無、路面の状況(積雪の有無)、更には高い速度で走り続ければ航続可能距離が100km未満になることは確実なのが、今回はどういった条件で走らせるのでしょうか?
最高速度で走り続けると、航続可能距離は何kmぐらいになる?
今回検証を行う場所は、一般の公道ではなく楕円形のトラックコース。
そして外気温は「-3度」とのことで、ドライバーの吐息も白くて寒そうですし、バッテリーのパフォーマンスに影響を与えるような環境となっています(口から吐く息が白いときは外気温が10度以下、鼻息が白いときは2度以下といわれている)。
ちなみに実際に検証を行うジャーナリス複数名の予想では以下の通り。
RORY:40km(25マイル)
DAN:53km(33マイル)
GP:47km(29マイル)
トラックコースで最高速160km/hで走り続けると…?
それでは早速、2012年式の日産リーフで楕円形のトラックコースを走らせていきます。
約1.1km(0.7マイル)走らせた時点で航続可能距離は早くも42km(68マイル)まで短くなっていますが、ここから更に速度を上げていきます。
最高速度160km/h(99マイル)まで到達し、ドライバーも感覚を掴める状態になったところで走行距離は5.1km(3.2マイル)に到達。
そして気が付けば航続可能距離は39km(24マイル)まで大幅に短くなっているのが確認できますね。
僅か160m(0.1マイル)の距離を走らせるだけで、航続可能距離は3.2km(2マイル)減りました。
気が付けば航続可能距離は一ケタ台に…
そして、最高速度を維持した状態で更に+2.1km(1.3マイル)走らせたところで、航続可能距離は僅か4.8km(3マイル)となり、「Battery level is low」の警告メッセージと充電ランプが点灯しました。
バッテリー残量が残り少なくなり、最高速度も制限されることに
ここからすぐに電欠になるのかと思いきや、実はここから最高速度が少しずつ下がり(160km/h → 151km/h)、その分航続可能距離の減りも少しだけ遅くなったのか、+0.6マイル走らせても航続可能距離は2マイル減に留まっています。
助手席に座っているジャーナリストも、検証時間は長引くかも?と予想してお菓子を準備。
まるでマカロンのようなお菓子が出てきましたが、ドライバーは手を離すことができないため…?
こんな状態に。
少しでも噛むとお菓子はポロっと崩れてしまうのですが、何でこのようなシビアな検証のときに喉が渇くようなパサパサしたものを準備したのか…(多分助手席の男性は狙ってた感がある)
案の定ドライバーは「喉が渇いた」と言い、助手席の男性にジュース?を飲ませてもらうことに。