ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型キックスe-POWERが2023年1月10日に”シレッ”と受注一旦停止へ。更にルークス/ノートも一部グレードやボディカラーが選択できない模様

日産はどんどん「売れる車」が色々な意味で売れなくなってきたな…

2022年12月22日、主にリチウムイオンバッテリーの高騰並びに材料費と物流の高騰の影響を受け、日産のピュアEV軽モデルとなる新型サクラ(Nissan New Sakura)と、ピュアEVハッチバックモデルとなるリーフ(Leaf)が大幅な値上げとなったことをお伝えしました。

そして前回のブログでは、2022年7月19日にビッグマイナーチェンジ版として発売されたばかりとなるS-SUVモデルの新型キックスe-POWER(New Kicks)が受注一旦停止となることをお伝えしましたが、日産公式ホームページでも”シレっ”とその情報が公開されています。

更にこのほかにも、日産の主要コンパクトカーでお馴染み新型ノート(New Note)や、後席スライドドアを採用した軽トールワゴンのルークス(Roox)も、一部グレードもしくは一部ボディカラーが選択できなくなっているようです。


新型キックスe-POWERの受注再開の目途は立っていない模様

前回のブログでは、新型キックスe-POWERが受注一旦停止となった後、大幅に値上げして受注を再開予定という風にお伝えしましたが、日産が公式ホームページにて掲載した内容並びに、私がいつもお世話になっている日産ディーラーの情報によると、受注再開の目途は未だたっていないとのこと。

まずはバックオーダーとして抱えている個体を全て生産・出荷・納車する必要があるため、これが完了しないまま受注だけを受け付けるのは非常に危険で、納期も1年以上に膨れてしまう→年次改良版にスライドする恐れがある、ということも考えられることから、この点は新型エクストレイルe-POWER(T33)や新型フェアレディZ(New Fairlady Z, RZ34)と同じ手法をとったのかもしれません。

ちなみに以下は、2023年1月10日の日産キックスe-POWER専用ホームページにて掲載された内容になります。
※一部表現を変更しているところがありますが、内容は全く同じです

キックス ご注文一時停止のお知らせ

世界的な半導体不足による部品調達の遅延や昨今の諸事情の拡大影響による物流の停滞、さらに不安定な世界情勢を受けたサプライチェーンの混乱等により、現在、車両供給に多くの制約が出ております。

これについて全社を挙げて回復に努めておりますが、解消には至っておりません。

このような状況の中、これまでにご注文いただいた全てのお客さまに確実におクルマをお届けしていくため、今後の部品供給リスクが更に見込まれるキックスのご注文を、1月10日をもって一時停止させていただいております。

販売会社によっては在庫のご用意がある場合もございますので、詳しくは販売店にお問い合わせください。

ご検討いただいているお客さまには、多大なるご迷惑をお掛けしますこと、心よりお詫び申し上げます。

大変申し訳ございません。

ご注文の再開の時期につきましては、あらためてご案内させていただきます。

via:Nissan

2023年1月時点での新型キックスe-POWERの納期は約1年ほど

新型キックスは、トヨタ・ヤリスクロス(Toyota New Yaris Cross)やホンダ・ヴェゼル(Honda New Vezel)と対抗するコンパクトSUVですし、納期も約1年になるほどの長納期モデルとなっています。

受注再開の目途がたったときには、更に年次改良版として販売される可能性が高いとは思いますが、今後どのような改良・変更が加わるのかも気になるところ。

既にセンターシフト周りのデザインレイアウトの変更や、新世代e-POWER技術を搭載したパワートレインの採用、降雪エリアを考慮した四輪駆動(AWD)グレードの追加、センター一文字の直結式ガーニッシュを加味したテールランプの採用など、かなり満足度の高いビッグマイナーチェンジのあとだと、やはり法規制対応や材料費高騰による装備の簡素化もしくは品質の一部低下も考えられるかもしれませんね。

2ページ目:主要モデルの新型ノートやルークスも近々受注停止の恐れ?