何コレ凄い!スバル・インプレッサWRX STIのブーストゲージやデータロガー機能を任天堂ゲームボーイで実装可能に?特殊な改造は必要なく、従来通りゲームもできるぞ
メーカーが正規で販売していた専用キットをゲームボーイと接続すれば、実車の情報を抽出することが可能に
2023年現在、任天堂が販売している携帯ゲームといえばスイッチ(Nintendo Switch)ですが、これよりも20年以上前となる2001年に販売されたゲームボーイアドバンスSPをご存じでしょうか。
【【GBASP】アドバンスがさらに進化”ゲームボーイアドバンスSP” 【ゲームハード紹介Ver2】】
折り畳み式の携帯ゲーム機で、先代のゲームボーイよりも更にコンパクト、そしてディスプレイを保護してくれるというメリットもあり注目されましたが、当時このゲームボーイアドバンスを活用したユニークなブーストゲージ&データロガーキットが販売されていました。
これは海外の自動車系YouTuberであるBrendon Shultzチャンネルが公開したもので、自身の愛車であるハードチューニングされたスバル・インプレッサWRX STIにゲームボーイアドバンスを装着することで、自車のブーストゲージやエンジン回転数、エキゾースト温度情報をまとめて抽出することが可能なメーター代わりとして活用しているそうです。
TurboXSが販売していた専用キット「DTEC Fuel & Boost Computer」を見ていこう
こちらが今回、Brendon Shultzチャンネルにて紹介されているゲームボーイアドバンス用のブーストゲージ&データロガー変換キット「TurboXS DTEC Fuel & Boost Computer」。
このモデル、2000年代半ばにTurboXS社によって提供された専用キットで、しかも正規で販売されていた合法的な商品なわけですが(既に販売終了済み)、ゲームボーイアドバンスのゲームコンソールで動作するように特別に設計されています。
配線は非常にシンプルで、ゲームボーイアドバンスに特殊な改造は不要
専用キットの配線自体は非常にシンプルだそうで、あとはゲームボーイアドバンスを車両のダッシュボードに装着できるように、マジックテープなどを駆使して固定。
配線方法としては、電源ケーブルとデータケーブルを介して特別なモジュールに接続され、車両のECUに接続。
そして、これらをアクティブにするにはゲームボーイアドバンスの電源を入れ、プログラムがロードされるのを待ち、ゲームコントロールから目的のブーストゲージを選択するだけなので非常に簡単です。
インプレッサWRX STIのブーストゲージやデータを抽出するためには、ゲームボーイアドバンスの後ろにあるコネクタに、先ほどのECUケーブルを差し込めば準備完了です。
従来のゲームと同じスタート演出なのも良い
ケーブル接続後のスタート画面がコチラ。
他のゲームソフトと変わらない演出ですね(この画質が何とも懐かしい…)。
データーを読み込み中。
このスターター キットは、2種類のグレードが展開されていたそうで、エントリーグレードはライブデータ(抽出している生情報)しか表示できませんでしたが、より高価なグレードになると、データロガーとしても機能するそうです。
Tuner AFRライブデータ
最初に表示されたのはTuner AFR。
いわゆる空燃比(Air / fuel ratio)と呼ばれるもので、上の画像にもある通り、メーターゲージや赤色の針など、とても20年以上前の専用キットとは思えないようなデザイン性ですね(針の動き、振動、揺れなどは確認できませんでしたが…)。
Boost Pressライブデータ
そしてこちらがブースト圧(Boost Press)
最近のモデルでいえば、日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)のダッシュボード中央に設けられた三連メーターの一つであるブースト圧と同じで、これも中々に良い演出(赤い針が振れて機能している)。