フルモデルチェンジ版・ホンダ新型ステップワゴンで冬場に乗ってみての不満と満足。「雪が積もると雪落としが大変」「FF&TRC ONでもトルクモリモリでスタックし辛い」

ようやく積雪時の新型ステップワゴンをインプレッションできるときが来た

2022年6月に納車されて7か月以上が経過したホンダのフルモデルチェンジ版・新型ステップワゴンe:HEVスパーダ・プレミアムライン(Honda New STEPWGN e:HEV SPADA PREMIUM LINE)[2WD]。

前回は、スタッドレスタイヤを装着した際の高速道路(往復)での実燃費をご紹介しましたが、今回は真冬を迎えてからの本モデルの満足している点や不満に感じているところをいくつかご紹介してきたいと思います。

新型ステップワゴンの完成度は非常に高く、冬場でも快適に活用できてはいるものの、雪国だからこそ感じる部分もあるため、この点は事前に把握しておくのも良いかもしれません。


満足:前輪駆動[FF]&トラクションコントロールONでも、雪道では力強く走ってくれる

まずは新型ステップワゴンe:HEV SPADA PREMIUM LINEのトルクや駆動力について。

2023年1月24日から10年に1度の大寒波ということで、一部地域では猛吹雪となっていますが、私のエリアでも短時間で数十センチ規模の積雪が記録されています。

こうした状況で子供の送迎の関係でステップワゴンを動かす機会があったわけですが、積雪といえども、まだパウダースノー状態だったので、そこまでスタックするような状況ではなかったものの、停車時からの走り出しのトルクの高さ(システムトルク315Nm)にはビックリ。

車体が大きくも重量があるというハンデがありながらも、タイヤが雪にハマることなく問題なく通過できましたし、トラクションコントロール(TRC)をOFFにしなくとも、通過できたのは本当に良かったところ。

ところでトラクションコントロール(TRC)は、どういったときにOFFにするの?

ちなみにトラクションコントロールは(ホンダの場合はビークルスタビリティアシスト[VSA]と表記)、タイヤの空転を防ぐ仕掛けになっていて、スタックから脱出するような限定的なシーンになると空転を防ぐためにエンジン出力を大きく絞ってしまう可能性があるんですね(メーターにもTRCのアイコンが点滅するかと思いますが、これはTRCがON状態になっているから)。

そうなると、車は勢いをつけることが出来ずにスタックした状態から脱出することができないため、そういったトラブルを避けるためにもトラクションコントロールをOFFにすれば、スタックから抜け出せることがあります。

不満:車体が大きいので雪落としが大変

先程の大雪つながりではありますが、新型ステップワゴンに限らず、ミニバン系含む車高の高い車で何かと面倒なのが雪落とし。

積雪の関係でフロントフードやフロントウィンドウ、サイドパネル、そしてトップルーフに載った雪を落とす必要があるわけですが、やはり車高の高いミニバン系だと、身長の高い方じゃないと雪落としは結構大変。

そのため、雪国では必須アイテムとなる専用の雪落とし棒(別名:スノーブラシ)とスコップを駆使して、一番上のルーフからウィンドウ、そしてフードにかけて雪を落とし、そのあとスコップで落とした雪をすくっては空いたスペースに投げていくわけですが、トップルーフがフラットで面積の大きいステップワゴンだと、雪落としの作業でも結構時間が持っていかれるので、この点は理解していてもちょっと不満に感じるところかもしれません。

2ページ目:新型ステップワゴンの車高が高いからか、フロントウィンドウに雪が付着し辛い?