ホンダの歴代シビックタイプRがゼロヨンドラッグレース!EP3/FN2/FK2/FK8/FL5で最も速いのはどれだ?!なおEP3とFL5の価格差は約3倍

歴代シビックタイプRを並べてドラッグレースをするのはcarwowだけ

海外の自動車系YouTubeチャンネルで最も人気のcarwowが、ホンダのハイパフォーマンスモデルで歴代シビックタイプR(Honda Civic Type R)たちをゼロヨンのドラッグレースで走らせたらどうなる?という企画動画を公開。

これまで意外とありそうで無かった豪華なドラッグレース動画ですが、今回準備したモデルは、初代を除く3ドアハッチバックのEP3型と、欧州仕様の3ドアハッチバックFN2型、5ドアハッチバックのFK2型、そして先代の5ドアハッチバックのFK8型と、最新モデルとなるFL5の5車種になります。

歴代シビックタイプRとなると、初代EK9やFD2の登場も期待しましたが、これら5車種を集めるだけでも大変なことだと思います。


歴代シビックタイプRの5車種を見ていこう

せっかくなので、今回ドラッグレースに登場する5台のシビックタイプRを見ていきましょう。

①:シビックタイプR(EP3型)

まずはEP3型から見ていきましょう。

7代目シビックがデビューしてから1年後が経過した2001年12月にデビュー。

コンセプトは”Dangan Hot Hatch(弾丸ホットハッチ)”で、ニュー・ブリットフォルム」やエキサイティング・パフォーマンス、セーフティー&エコロジーをテーマに開発された一台。

基本的にはイギリス製造のため、輸入モデルという形でラインナップされていました。

②:欧州仕様のシビックタイプRユーロ(FN2型)

続いては、欧州市場向けのシビックタイプRユーロ(FN2型)。

おそらく今回登場しているモデルのなかで最もマイルドで控え目なスペックを持つ一台。

ちなみにこのモデル、2009年春頃に日本市場向けとしても台数限定で発売することを明らかにしましたが、その後の世界的な金融危機の影響により、イギリス工場の稼動休止も影響して発売延期に。

その後、2009年11月にタイプRユーロという名称で、限定2,010台のみを販売したとのこと。

③:シビックタイプR(FK2型)

続いては、今回のドラッグレースで最もバランスが取れているであろう4代目のFK2型となるシビックタイプR。

本モデルは、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットにおいて前輪駆動(FF)最速を目指したサーキット志向の一台。

シビックタイプRとしては歴代初となるターボエンジンを搭載し、環境性能や排ガス規制にも考慮してアイドリングストップ機能が追加されています。

④:シビックタイプR(FK8型)

続いては、先代5代目となるFK8型のシビックタイプR。

歴代モデルとしては初のファストバッククーペに近いハッチバックスタイルを採用し、その顔つきも歴代としては最もアグレッシブ。

FK2より受け継がれた直4VTECターボエンジンを搭載し、最大トルクは維持しながらも、最高出力は+10hpアップしています。

限定モデルではなく、カタログモデルとしてラインナップされたことも重要トピックスですが、マイナーチェンジ後の後期仕様では発売されてすぐに受注停止となったことも大きな話題になりましたね。

⑤:シビックタイプR(FL5型)

そして最後は、2022年9月に日本でも発表・発売されたばかりとなるFL5型の現行シビックタイプR。

これまでの生産拠点はイギリスでしたが、工場閉鎖に伴い、生産拠点を埼玉製作所・寄居完成車工場へと移設。

タイプR専用の量産ラインを構築することで、品質が高まる一方、これまでキャップレスだった給油口もキャップ有りに変更されるなど、まさに日本製スポーツカーを代表する一台となりました。

歴代シビックタイプRの基本スペックをチェックしていこう

ここからは、歴代シビックタイプRの基本スペックを見ていきましょう。

【歴代シビックタイプRの主要諸元一覧】

[EP3型シビックタイプR]

エンジン:排気量2.0L 直列4気筒i-VTECエンジン
最高出力:200hp
最大トルク:196Nm
車体重量:1,210kg
車両本体価格:16,000ポンド(日本円に換算して約262万円)


[FN2型シビックタイプR]

エンジン:排気量2.0L 直列4気筒i-VTECエンジン
最高出力:201hp
最大トルク:193Nm
車体重量:1,267kg
車両本体価格:18,000ポンド(日本円に換算して約294万円)


[FK2型シビックタイプR]

エンジン:排気量2.0L 直列4気筒VTEC直噴ターボエンジン
最高出力:310hp
最大トルク:400Nm
車体重量:1,382kg
車両本体価格:30,000ポンド(日本円に換算して約490万円)


[FK8型シビックタイプR]

エンジン:排気量2.0L 直列4気筒VTEC直噴ターボエンジン
最高出力:320hp
最大トルク:400Nm
車体重量:1,405kg
車両本体価格:35,500ポンド(日本円に換算して約580万円)


[FL5型シビックタイプR]

エンジン:排気量2.0L 直列4気筒VTEC直噴ターボエンジン
最高出力:329hp
最大トルク:429Nm
車体重量:1,429kg
車両本体価格:46,995ポンド(日本円に換算して約768万円)

歴代シビックタイプRのスペックを見ていくと、やはりパワーバランスにおいては最新のFL5が有利に見えますが、一方で価格帯だけを見ると、今回のラインナップで最も旧世代のEP9で16,000ポンド、新世代のFL5で46,995ポンドですから、価格差としては約3倍も異なるんですね。

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