一体なぜ?未だ発売されていないホンダ新型ZR-Vが既にユーザー向けに納車されている模様。一方で長納期対策のレスオプションの売れ行きはどうだ?

新型ZR-Vの発売日は2023年4月21日だが、どうやら1月~2月に一部のユーザー向けに納車されているようだ

2022年11月17日に発表され、当初の計画ではその翌日に発売予定でしたが、昨今の諸事情による部品供給不足や半導体の供給不足により、既に長納期化していたホンダ新型ステップワゴン(Honda New STEPWGN)などに共通部品を回すことで、やむを得ず発売時期を約半年ほど遅らせることとなった新型ZR-V。

発売時期を遅らせることは、フルモデルチェンジ版・新型フィット4(New FIT4)以来の出来事でしたが、万全の体制で生産が進められることが期待されたZR-Vでしたが、ここにきてHonda SENSINGの一つであるブラインドスポットインフォメーション(BSI)に使用される部品や半導体が不足し、2023年3月時点で納期1年以上となっています。

こうした問題を受け、ホンダとしては長納期を回避するために「ブラインドスポットインフォメーション(BSI)&後退出庫サポートレス」の新グレードを追加しています。

発売前から何かとグダグダで不安の残るZR-Vですが、今回新たな情報として、どうやら一般ユーザー向けに既に納車されていることが明らかとなりました。


なぜ発売前の新型ZR-Vがユーザー車として納車されている?

おそらく多くの方が気になっているであろう「ZR-V発売前の納車」ですが、これはZR-V特有だと思われ、既に商品としては発表済で、全国のホンダディーラーにも試乗車・展示車といったデモカーが前もって展示されていますし、車検証はもちろんのこと、ナンバー登録も可能な状態。

このブログを見ていただいている方々のなかにも、「そういえば、前にZR-Vがスーパーの駐車場に停まってたな…」「試乗車とは思えないナンバーの車が走ってたな…」と、色々思い出す方も多い方も多いのではないかと思います。

私も、プラチナホワイトパールとクリスタルブラックパールのZR-Vを早朝もしくは夜中に何度も拝見していて、私の住んでいるマンション近くの月極駐車場にも1台停まってるんですね(ナンバーも分かりやすいぞろ目の希望ナンバーだった)。

実際、私がいつもお世話になっているホンダディーラー含め、複数のホンダディーラーや、ブログ読者様で「1月(or 2月)にZR-Vが納車されました」と連絡を頂いている方々の情報をまとめると、どうやら試乗車・展示車枠のデモカーをユーザー向けに回して納車しているとのこと。

試乗車・展示車分をユーザーに回す例はあっても、ZR-Vは正式に発売されていないからこそ疑問

これは販売店によって対応は様々だと思いますが、ZR-Vに限らず、新型ヴェゼルやフィット4、シビック(New Civic, FL1)/シビックe:HEV(FL4)、ステップワゴンも同様で、発売後まもなく早期的に納車されている方の一部は、試乗車・展示車分(もしくは見込み発注分や在庫用として多めに確保した車両)をユーザー用として回していただいている可能性があるんですね。

ただ、誰もがこの方法を活用できるとは限らず、「ディーラーと長年の付き合いがある方」や、「これまでたくさんの車を一つの販売店で購入してきた方」など、色々な事情があってだとは思いますが、ただZR-Vに関しては「発売前に試乗車・展示車分をユーザー向けに納車して大丈夫なのかな?」という疑問はあると思います(ディーラースタッフさん向けの納車であれば話は別だと思いますが…)。

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