一体なぜ?未だ発売されていないホンダ新型ZR-Vが既にユーザー向けに納車されている模様。一方で長納期対策のレスオプションの売れ行きはどうだ?

長納期対策のBSI&後退出庫サポートレスの売れ行きは宜しくない

そして、ホンダ新型ヴェゼルと共に色々と問題を抱えている発売前の新型ZR-Vですが、私がいつもお世話になっている複数のホンダディーラーの情報によると、先述の「BSI&後退出庫サポートレス」グレードの売れ行きについては全く好調ではなく、特にZグレードを選択されている方のほぼ9.5割は「レスグレードは選択せずにそのままで契約している」だそうです。

その理由というのも…

・全ての装備が揃っていて、妥協したくないからZグレードを選択しているのに、なぜレスグレードを検討しなければならないのか

・納期短縮のグレードとはいっても、どれぐらい短縮されるかもわからない上に、その納期が発売日の4月21日以降に判明するというのも遅すぎる。リスクしかない

・納期がどんどん遅くなっている上に、僅か-16,500円(税込み)安くなるだけのレスグレードをおススメされても(安すぎて)全くときめかない。レスグレードを選択したら、むしろ損した気分になる

・BSIの良さを知っているだけに、この装備の無いワイドなZR-Vは運転したくない

など様々。

とても高い買い物ですし、競合のトヨタ新型ハリアー(Toyota New Harrier)やRAV4、日産の新型エクストレイルe-POWER(Nissan New X-Trail e-POWER, T33)といったモデルも購入できるレベルですから、「高い買い物だからこそ妥協したくない。納得いく買い物をしたい」という気持ちになるのは当然。


ホンダは色々とタイミングが悪い

確かに、リスクはあれど多少の納期短縮が得られるであろう「BSI&後退出庫サポートレス」を選択するのも一つだとは思いますが、「発売直前にある程度の納期の目星がついたなかで、数か月レベルの納期遅れが判明したためにレスグレードを提案された」というのは、あまりにもタイミングが悪すぎると思うんですね。

既に2022年11月の発売延期から一度失敗しているわけですから、ユーザー側も今か今かと楽しみにしているわけですし、ホンダ側も部品不足などの理由はあるにしても、事前に対策を進めておくだけの猶予はあったはずですからね…(申し訳ないが、この半年間ホンダは何をしていたんだ…)

「実質2回目の発売延期」と云われてもおかしくはない納期遅延と新たな部品不足ですが、果たして今後どのような対策をとるのか、既に1年以上の長納期となっているなか、発売直後から早々に受注一旦停止となってしまうのか注目したいところです。

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