【悲報】日産正規ディーラーがビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(RZ34)を大手中古車サイトにて「1,000万円」で販売!特別仕様車Proto Specも相場崩壊か?

以前にもホンダ正規ディーラーが新型シビックタイプR(FL5)を1,000万円にて販売していたが…?

2022年夏頃に発売されるも、同年7月下旬にて受注一旦停止となり、納期にして4年~5年はかかると云われている日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)。

ようやく日本抽選限定240台のみとなる特別仕様車Proto Specの生産が完了し、2023年2月からは標準車(ベースグレード/version S/version T/version ST)のユーザー向け車両を生産・出荷・納車している状況ですが、既に大手中古車サイト・カーセンサーでは、特別仕様車Proto Spec含め10台以上の個体が出品されてきました。

ユーザー向けの納車が進まないなか、新車価格の1.5倍以上にて取引されてきた中古車市場ですが、今度は日産正規ディーラーが新車価格よりも高くカーセンサーにて出品していることが明らかとなりました。


試乗車?展示車?それとも…?

こちらが今回、大手中古車サイト・カーセンサーにて販売されている新型フェアレディZ(RZ34)。

販売元は、奈良県大和郡を拠点とする日産サティオ奈良・郡山支店さんで、グレードは最上級のversion ST[9速MT+パドルシフト付]、ボディカラーはイメージカラーにもなっているイカズチイエロー×スーパーブラックルーフの2トーンカラー。

年式としては2023年で、走行距離は僅か12km、そして車検有無が2026年2月ですから、納車されて約1か月しか経過していない新車となるわけですが、なぜこのタイミングで日産ディーラーから販売されたのかは不明。

試乗車・展示車として販売するにはあまりにも納車時期が遅いですし、見込み発注分もしくは在庫車両として販売しているのであれば理解できますが、それでも中古販売価格は1,000万円(税込み)で、総支払額は1,019.2万円(税込み)ですから、新車価格の6,462,500円(税込み)に比べたら+350万円以上とかなり高額。

新型フェアレディZ(RZ34)は、新車登録後「半年間は輸出・転売してはいけない」

さすがにユーザー向けに納車された車両を買い取ったとは考えにくく、その理由も日産メーカー側がフォーマットとして作成した誓約書に基づき「新車登録後、半年間は転売・輸出などをしない」旨に同意するサインを求められているはず。

そうなると日産サティオ奈良・郡山支店さんにて発注した在庫車両(登録未使用車)という可能性が高そうですが(もしくは業者オークションにて落札・回収した車両?)、それでも新車価格よりも1.5倍以上にて販売するのは「中々に思い切ったことするなぁ」という印象。

Nissan CONNECTナビはメーカーオプションでも良かった?

内装は非常にシンプルなブラック。

12.3インチのフル液晶メーターや8インチNissan CONNECTナビゲーションシステムは全グレード標準装備ですが、個人的にナビはメーカーオプションでも良かったのでは?とも思ったり(おそらく生産ラインを簡易的でスムーズにするために標準装備にしたと推測)。

特にベースグレードともなると、納車された直後から走りに特化したカスタム・改造を施すユーザーも少なくないと思われ、できるだけ車両本体価格を落としてカスタム費用に注力したい、という可能性も考えられると思います(ベースグレードを購入した知人も、ナビはレス仕様でも十分と…)。

BOSEサウンドシステム(スピーカー)は、version STだと標準装備。

私もversion ST[9速AT]のフェアレディZ(RZ34)を所有していますが、最初は「ZのV6サウンドを堪能して、そこまで音楽は聞かないかな?」と思っていたものの、思いのほかV6ツインターボのエキゾーストサウンドが静かだったため、重点音の響くBOSEスピーカーを選択したのは正解だと思っています。

2ページ目:新型フェアレディZ(RZ34)の中古相場もいよいよ落ち着いてきた?900万円未満で販売されている個体も