高速道路にて日産・新型ノートオーラNISMOでプロパイロット1.5(ナビリンク機能付)操作中、ガードレールに接触して単独事故→オーナーは「プロパイロットのせい」と言い切る

今回の一件を機に、日産側もプロパイロット全般を「自動運転」ではなく「運転支援」と言い換えた方が良いかも?

2023年3月25日、SNSにて大きな話題となった日産のハイパフォーマンスコンパクトカーでお馴染み新型ノートオーラ・ニスモ(Nissan New Note Aura NISMO)のプロパイロット運転中による事故。

これはノートオーラNISMOにて高速道路を走行していたオーナーが、Nissan CONNECTナビと連携してハンドル支援を行うプロパイロット1.5(ナビリンク機能付)にて高速道路を走行していたところ、途中右側の白線が薄れてしまい、緩いカーブに沿わずにガードレールに接触してしまったというもの(動画はTwitterにて確認可能です)。

オーナーは今回の事故について「プロパイロット(ナビリンク機能付き)を信用した私のせい?高速道路の緩いカーブで曲がらずガードレールに激突するなんて想定外です!」「右側が全てアウト!人生初めての事故は、プロパイロットのせいでした!」と投稿していますが、この内容が大炎上することに。

あくまでもプロパイロットは、「運転支援」の一つであり100%自動運転を行うものではないことに注意しなければなりませんが、今回事故したオーナーは「プロパイロット=自動運転」という認識だったのかも?(アリアやセレナ・ルキシオンのようにハンズオフ機能を搭載するはプロパイロット2.0ですが、これもあくまで運転支援の一つ)

そう考えると、YouTubeやテレビCMなどにて日産がプロパイロット全般を「自動運転」と言い切っていますが、「自動運転」ではなく「運転支援」と言い換えた方が良いかもしれないですね。


ノートオーラNISMOに搭載されるプロパイロット1.5(ナビリンク機能付き)は完全な自動運転システムではない

今回、SNSにて話題になっているプロパイロット1.5(ナビリンク機能付き)にて高速道路を走行中、右側ガードレールに接触するという事故ですが、ハンズオフ機能を搭載する上位2.0版ではなく、ドライバーがステアリング操作並びに前方をしっかりと確認した上で使用するもの。

そのため、ガードレールに衝突する前に、前方を確認しステアリング操作を行っていたのであれば、突然の挙動もしくはガードレールに接触する前に回避する判断はできたと思うんですね。

運転支援以前に、ドライバーはステアリング操作や前方確認はしていなかった?

しかしながら、その挙動に対するドライバー自身のステアリングの修正が確認できないことから(そのまま真っすぐにガードレールに向かっている)、もしかすると前方確認ならびにステアリングは握っていなかった?恐れがあるかもしれません。

幸い、他車を巻き込むまでの大きな事故でもなく、ノートオーラNISMOのダメージは大きいですが、最悪の事態に発展するようなことが無かったのは不幸中の幸いだと思います。

運転支援機能が搭載されているモデルは、新車契約・購入時に運転支援に関する注意事項を必ずチェックすることになる

参考までに、日産公式ホームページにて「プロパイロットに関する注意事項」が掲載されていますが、以下のポイントに注意していれば、未然に接触事故は防ぐことができていたかもしれません。
※運転支援に関する注意事項は、日産のプロパイロットだけでなく他メーカーでも必ず事前にチェックすることになる

◇プロパイロットは脇見運転やぼんやり運転などの前方不注意での運転操作を補助するものではありません。

先行車との車間距離、車線内の位置、周囲の状況に応じてアクセル、ブレーキ、ハンドルを操作するなどして、常に安全運転に心がけてください。


◇プロパイロットの性能には限界があります。次のような状況では、思わぬ事故につながるおそれがありますので、プロパイロットを使用しないでください。

・急カーブや曲がりくねった道
プロパイロットは直線路や緩やかなカーブ路での使用を想定して設計しているため、車線中央付近を維持できなくなるなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。

・急勾配の坂道
停止状態を保持できず、車両が動き出し思わぬ事故につながるおそれがあります。

・急な下り坂
設定車速を超えてしまうおそれがあります。また先行車がいる場合は、ブレーキが過熱して十分な減速ができなくなるおそれがあります。

・凍結路や積雪路など滑りやすい路面
タイヤが空転し、車のコントロールを失うおそれがあります。

・頻繁な加減速により、車間距離が保ちにくい交通状況
ブレーキ作動が遅れて車間距離が短くなるなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。

・道路構造物(壁、ガードレール、ポール、縁石など)と、レーンマーカーが極端に近い道
道路構造物に接近し思わぬ事故につながるおそれがあります。

via:Nissan

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