一体どこまで高騰するんだ…スバル・インプレッサ22B STiが競売にて出品され、日本円にして約3,000万円にて高額落札!なぜここまで高騰したのか?

日本製スポーツカーは今後もまだまだ高騰するのだろうか…

スバルが、1998年に世界限定424台のみ(その内日本市場向けは400台)販売したというインプレッサ22B STi(Subaru Impreza 22B STi)。

スバルはこれまで、インプレッサWRX STiシリーズを数多くラインナップしてきましたが、そのなかで最も高騰しているのが22B STiクーペ。

日本の大手中古車サイト・カーセンサーでも、1,000万円~2,000万円にて販売されている例が多く、日産スカイラインGT-R(Nissan SKYLINE GT-R)やトヨタ80スープラ(Toyota 80 Supra)に続くネオクラシックモデルとなっています。

そんなインプレッサ22B STiが、海外のオークションサイトBring A Trailerにて出品され、とんでもない価格にて落札されたことが明らかとなりました。


職人の手によってつくられた採算度外視のスポーツカー

こちらがオークションに出品されたという1998年式のインプレッサ22B STi。

本モデルは、FIA世界ラリー選手権(WRC)にて3連覇並びにスバル40周年を記念する特別仕様車として販売され、日本国内は僅か400台のみ、海外含めると424台のみの希少モデル。

ボディカラーは、当時のスバルを象徴するワールドラリーブルー(日本ではソニックブルーマイカ?)で、これまで登場してきたSTiモデルとは一線を画す多数の特注パーツを採用した「採算度外視」の一台となっています。

インプレッサやWRXと聞くと、5ドアハッチバックもしくは4ドアセダンをイメージしますが、当時のモデルは2ドアスポーツクーペスタイル。

そしてベースとなったImpreza World Rally Car ’97のエクステリアを忠実に再現するべく、大きく張り出したブリスターフェンダーに仕上げることで、同一素材による質感の一体化を実現。

特に、リヤフェンダーからテール部分につながるラインにアグレッシブな造形を施すことでグラマラスなフォルムを形成していますが、こういった作業も職人による手作業で行われているとのこと。

現代のスポーツカーに比べるとコンパクトで使い勝手も良さそう

ちなみにボディサイズは、全長4,365mm×全幅1,770mm×全高1,390mm、ホイールベース2,520mmと、現代の乗用車に比べるとコンパクトな方だとは思いますが、当時はワイド&ローの刺激的なスポーツカー(現代のモデルが何かと肥大化し過ぎている…)。

車体重量も1,270kgと非常に軽く、それでいて最小回転半径も5.2mと意外に小回りが利くので使い勝手も良かったのかも。

ブリスターフェンダーによるワイドに加え、前後のトレッド幅も拡大し、専用のサスペンションチューニングとの相乗効果により、コーナリング時のロール低減と車両安定性の向上を実現しています。

ただワイドに仕上げるだけでなく、乗降性を考慮した大型サイドアンダースカートを採用しているのもポイント。

あとフロントマスクも見ていくと、フロントグリル一体型の大型バンパーが採用され、重厚かつ迫力あるフェイスに仕上げられていますね。

リヤスポイラーは手動にて角度調整可能な可変式

重厚かつシンプルなデザインの大型リヤバンパーも採用されていますが、2段階に変化できる手動迎角調整タイプの大型可変リヤスポイラー(LEDハイマウントストップランプ付)も採用。

標準位置に対し迎角を17度変化でき、広い速度域での的確なダウンフォースを確保できるとのことで、サーキットでの安定感は抜群に高いとのこと。

スバルを象徴するゴールド塗装のBBS製鍛造アルミホイール

足もとも見ていくと、ゴールドカラーに塗装されたBBS製鍛造アルミホイール(8.5JJ×17インチ)を採用し、アルミ鍛造ならではの軽量化によりバネ下重量を軽減、車両の運動性能とステアリングの応答性の向上を実現。

タイヤ銘柄はピレリ製P-Zero(235/40R17インチ)を装着し、剛性やグリップ性能、ウェット性能、乗り心地、さらにブリスターフェンダーとのコーディネートなどの面から見て、総合的な判断によりこのタイヤが標準装備されました。

2ページ目:内外装共にコンディション抜群!最終落札価格はフェラーリ/ランボルギーニ並み?!