トヨタ新型クラウンクロスオーバーやマツダCX-60、スズキ・キャリイ/エブリイ等に大量のサービスキャンペーン!ところリコールや改善措置、サービスキャンペーンの違いとは?
トヨタ新型クラウンクロスオーバーにグローブボックスランプの不具合
2022年9月に発売された、トヨタのフルモデルチェンジ版・新型クラウンクロスオーバー(Toyota New Crown Crossover)の1車種にサービスキャンペーン。
不具合内容としては、一部車両のグローブボックスランプ用電気回路に誤りがあるため、車両電源がオフ状態でもランプが点灯し微小電流が流れ、長期間車両を使用しない場合、通常より早くバッテリが上がることがあるとしてサービスキャンペーンが届け出ています。
ところでサービスキャンペーンやリコール、改善対策との違いは?
ちなみにリコール等の不具合に関しては「起きないことが一番安全」ではあるものの、工業製品である以上、どこかしら不具合が生じる恐れがあり、その対策や処置としてリコールや改善対策、サービスキャンペーンが存在します。
処置の重要度しては「リコール>改善対策>サービスキャンペーン」の順で、リコールの場合だと「事故や走行が困難」といった問題に発展する恐れ、サービスキャンペーンだと「事故が発生するほどではなく、公道走行に支障を来すほどのレベルではない」内容になると言われています。
それぞれの内容の違いは以下の通り。
【リコール/改善対策/サービスキャンペーンの違い】
◇リコール
その不具合が原因で道路運送車両の保安基準に適合していない又は適合しなくなるおそれがある状態。放置しておいたら重大な事故に繋がる可能性があり(エンストや火災など)。◇改善対策
道路運送車両の保安基準に規定はされていないが、不具合が発生した場合に安全の確保及び環境の保全上看過できない状態(排ガスや動作不良)。◇サービスキャンペーン
上記には該当せず、その不具合が原因で品質上の問題など不快な思いをする可能性がある状態。放置しておいても、不快な思いはするが、重大な事故等の危険に繋がる事はない。従って、キャンペーンは放置しても特に問題はない。(車検も通り、壊れるような箇所ではない)via:Suzuki
対象モデルをチェックしていこう!
なお、気になる対象モデルは以下の通り。
これによる事故や不具合は起きておらず、社内からの情報により明らかになっています。
【サービスキャンペーン対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間][クラウンクロスオーバー]
・6AA-AZSH35/AZSH35-4000699~AZSH35-4001103/令和 4年 9月13日~令和 4年 9月16日
改善措置としては、全車両、当該ランプの点灯状態を点検し、該当するものは配線を適切な回路の端子位置に修正するサービスキャンペーンを実施するとのことです。
マツダ新型CX-60に3種類のリコールだけでなく、3種類サービスキャンペーンも
続いて、2023年4月6日に届け出されたマツダ新型CX-60を対象とした3種類のリコールですが、これに続き、3種類のサービスキャンペーンが届け出ています。
具体的な不具合内容としては以下の通り。
[不具合➀]
ドライバー・パーソナライゼーション・システム搭載車のボディ・コントロール・モジュールにおいて、制御プログラムが不適切なため、プッシュボタンスタートの操作を短時間に繰り返すと、電源ポジションをオフしても省電力モードに移行しないことがある。
そのため、電流が流れ続けることでバッテリーが上がるおそれがある。
[不具合②]
エンジン制御コンピュータにおいて、制御プログラムが不適切なため、定常走行や緩加速時、また停車時に発生するエンジンの回転変動がトランスミッションに伝わり、がたつき音が発生するおそれがある。
[不具合③]
マイルドハイブリッド用バッテリーにおいて、制御プログラムが不適切なため、低外気温時にエンジンを始動した場合、回路内に流れるリーク電流が減少することにより冷媒回路異常と誤判定するものがある。
そのため、エンジン警告灯及びマスター警告灯が点灯し、メータに「ハイブリッドシステム異常」のメッセージが表示されるおそれがある。
対象モデルをチェックしていこう!
なお、気になる対象モデルは以下の通り。
これによる事故や不具合は起きておらず、社内からの情報により明らかになっています。
【サービスキャンペーン対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間][CX-60]
・3CA-KH3R3P/KH3R3P-100013~KH3R3P-108962/令和4年7月5日~令和5年2月1日・3DA-KH3P/KH3P-100016~KH3P-101776/令和4年11月19日~令和4年12月27日
・5LA-KH5S3P/KH5S3P-100006~KH5S3P-100531/令和4年10月19日~令和4年12月27日
・5BA-KH5P/KH5P-100025~KH5P-100073/令和4年12月15日~令和4年12月27日
なお改善措置としては、①~③それぞれ以下の通りとなっています。
➀:全車両、ボディ・コントロール・モジュールの制御プログラムを対策プログラムに修正
②全車両、エンジン制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正
③全車両、マイルドハイブリッド用バッテリーの制御プログラムを対策プログラムに修正