日産の新型パスファインダー/ローグ(日本名:エクストレイル)/インフィニティQX60が米にてリコール!更にマツダ新型CX-50/CX-30、ベントレー・コンチネンタルにも不具合

北米日産・インフィニティの主要モデル3車種にリコール!

北米日産にて販売されている、フルモデルチェンジ版・新型パスファインダー(Nissan New Pathfinder)/ローグ(New Rogue、日本名:エクストレイル)、そして日産の北米ブランドとなるQX60の3車種・計12,400台にリコール。

不具合内容としては、運転席の電動パワーシートがシートフレームに完全に固定されていない可能性があるとのこと。

これは、シートフレームの溶接部がリヤのインボードシートブラケットから外れ、衝突の際に乗員の負傷につながる恐れがとしてリコールが届け出されています。

ちなみに以前、インフィニティQX60に別のリコールが届け出され、そのときは2列目調整シートのシートトラックのリアストッパーの距離が正常ではないため、意図したリヤストッパーポイントを超えてシートを動かすことが出来なくなり、2列目シートを一番後ろまで下げてしまうと、その後調整ができなくなるという不具合が報告されていましたが、このリコールとはまた別のようです。


2023年モデルの新型ローグにてシートレール不具合を発見

今回の不具合については、2023年モデルとなる新型ローグの運転席に過度の動きがあることが確認され、溶接部が破損していることが判明。

日産と部品サプライヤーは、他の計22,726のシート機構の監査を実施しましたが、溶接が不十分な機構は見つからなかったと報告。

その後、サブサプライヤーの記録を分析した結果、3つのシートレールに問題があることが判明したため、日産はシートレールの性能と安全性を確認するためのテストを実施しました(既に納車されている車両にて、事故や不具合が無かったことは不幸中の幸い)。

不具合調査の対象となるモデルは、2022年9月7日~2022年10月21日まで製造された新型ローグ、2022年9月6日~2022年11月8日まで製造された新型パスファインダー、そして2022年月29日~2022年10月31日まで製造されたインフィニティQX60となります。

日産およびインフィニティディーラーは、運転席シートレールとインボードシートブラケットの隙間を確認し、必要に応じて運転席クッションフレームを取り外して新品に無償交換するリコール作業を実施するとのことです。

この問題については、2023年4月14日に米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の公式プレスリリースでも公表されており、対象グレード及び対象者に対しては、同年6月10日より順次通知される予定です。

日本仕様の新型エクストレイルe-POWER(T33)は大丈夫?

こういった不具合内容を見ると、ローグの日本版となる新型エクストレイルe-POWER(New X-Trail e-POWER, T33)は大丈夫か?という不安もあるかと思いますが、今のところ日本市場向けに関する不具合報告は無し。

仮に不具合報告があった場合、日産が原因調査並びにリコール対策を究明し、国土交通省に届け出されるかもしれませんね。

2ページ目:マツダ新型CX-50/CX-30、ベントレー・コンチネンタルGTにもリコール!