スバルが「あおり運転」を未然に防ぐための特許を出願!アイサイトの応用版?で「速度をもうちょっと上げなさい」「走行車線に戻りなさい」などのアドバイスもくれるようだ

あおり運転の「そもそもの発端」を未然に防ぐことにも活かされるかもしれない

昨今ニュースなどでも取り上げられているあおり運転。

2020年6月末より、あおり運転行為を妨害運転罪として施行されたことも記憶に新しいかと思いますが、今回このあおり運転を未然に防止するため、スバルがユニークな特許を出願していたことが明らかとなりました。

米国特許商標庁(USPTO)に出願されている今回の特許ですが、あおり運転を未然に防ぐ必要なハードウェアは以下の通りで、その内容を見るからにアイサイト(EyeSight)の応用版?だと推測。

◇カメラ

◇レーダー

◇LiDARセンサー

◇GPSセンサー

◇車間コミュニケーター

◇ナビゲーションシステム

◇ヒューマンマシンインターフェイス

具体的にどういった流れであおり運転を防止するのかチェックしていきましょう。


ドライバーの表情や心拍数など、様々な角度から「あおり運転被害を受けない」「あおり運転させない」ために提案するようだ

この特許技術は、上述にあるすべてのコンポーネントを組み合わせることで、特定の車両とその周囲の車両の運転動作、および特定のシナリオに対するドライバーの感情的な反応を分析し、このデータを活かすことで、より良くする(あおり運転を引き起こさない)方法を提案するというもの。

この特許で使用できる別のコンポーネントは、ドライバーの心拍数または呼吸を検出できるバイオセンサーが設けられるとのことで、これはスマートウォッチのような単純なものから、シートベルトやステアリングホイールの心拍センサーなど様々。

ちなみにこのシステムは、バイオセンサーやカメラ、顔認識技術などを駆使することで、状況に対する車両内のドライバーの感情的な反応、そして周囲のドライバーの反応を検出することを目的にしているとのこと。

そうすることで、スバルはドライバーがあおり運転する車(または、その他のストレスの多い運転状況)について不安を感じているときや、あおり運転する車のドライバーが、車の運転動作にイライラしたり怒ったりしている状況を把握することができるそうです。

ここでAIと機械学習が活躍し、さまざまな運転シナリオに対する反応を記録したデータベースを使用することで、「あおり運転しそう(またはされそう)」と不適切に判断できる運転操作と感情的なストレスの増加を関連付けることが可能になります。

ドライバーの運転速度が遅ければ「速度を上げなさい」などの具体的な提案も

この他にも、LiDARやレーダー、光学、その他のセンサーを使用することで、スバル車に対して後方から物凄い勢いで車間を距離を詰めてくる、もしくは追突されるリスクが高いことを判断し、ドライバーに対して「もう少し速度を出して車間距離を広くとりましょう」といった提案をしてくれることも。

あとは実際にドライバーが煽られた際、テンパってしまって周りを見るような冷静な判断ができない恐れもあるため、そういったときに後続車からパッシングやクラクションを鳴らされた場合、これに対してセンサーを駆使してドライバーの心拍数を計測し、自動音声システムでドライバーに適切なアドバイスを行うとのことですが、問題はその提案に対してドライバーが的確に実行できるかも気になるところ。

2ページ目:あおり運転に関する調査・アンケート結果も中々に興味深い内容になっている?