【悲報】フルモデルチェンジ版・ダイハツ新型ムーヴの発売が延期となる恐れ…更にアトレー/ハイゼットトラック/ハイゼットカーゴの価格改訂も延期へ

ダイハツの不正行為発覚でグレード別価格帯や見積もり作成時期も延期に

2023年7月に発表・発売予定と云われていた、ダイハツのフルモデルチェンジ版・新型ムーヴ(Daihatsu New Move)。

ムーヴカスタムを廃止し、後席ドアは横開きのヒンジ式を廃止にしてスライドドアに変更するなどの大胆なフルモデルチェンジを予定しています。

グレード別価格帯の配信や見積もり作成時期については、2023年5月のゴールデンウィーク(GW)明けを予定していたとのことですが、同月19日のダイハツ・ロッキーHEV(Rocky)/トヨタ・ライズHEV(Toyota RAIZE)のポール側面衝突試験(UN-R135)に関する認証手続きに不正がある事が判明したため、2023年5月19日より出荷・販売を停止したことが影響し、どうやら新型ムーヴの価格帯の配信並びに見積もり作成もストップしているとのこと。

この他、フルモデルチェンジ版・新型アトレー(New Atrai)やハイゼットカーゴ(New Hijet Cargo)、ビッグマイナーチェンジ版・新型ハイゼットトラック(Hijet Truck)も、価格改訂前の現行モデルのバックオーダー分が全く捌けていないとのことで、価格改訂後の販売並びに生産は延期になることが決定しています。


新型ムーヴは発売時期も延期となる恐れがあるようだ

via:Twitter

グレード別価格帯並びに見積もり作成時期が延期となっている新型ムーヴですが、私がいつもお世話になっているダイハツディーラーからの情報によると、「今回のダイハツの不正行為による工場稼働・出荷停止が長引くようであれば、もしかするとムーヴも同様の理由で発売時期が延期となるかもしれない」とのこと。

ただ発売時期の延期については、現時点ではまだ確定ではなく、あくまでも販売店側の推測段階なので何とも言えないところではありますが、以下の2023年5月19日にダイハツ公式がプレスリリースにて公表した通り、「膿を出し切ることで、二度と同じ過ちを繰り返さない会社と変える決意」と記載していることから、もしかするとロッキーHEV/ライズHEVだけでなく、他のモデルへと広がる恐れも十分に考えられるかもしれません。

そうなると、更に事態は悪化することは避けられないですし、2023年7月からの延期どころか、2024年以降に延期ということも想定しておく必要があるかもしれません。

今回の不正行為を単にひとつの業務行為の問題で終わらせることなく、企業グループ全体の理念、行動指針に結びつけた改革となるよう、まずは全員で立ち止まり、不正行為をせざるを得なくなった背景・環境・真因を徹底的に究明、改善・再発防止に取り組み、膿を出し切ることで、二度と同じ過ちを繰り返さない会社と変える決意で取り組んでまいります。

当社は、第三者委員会による事案の全容解明および真因分析に全面的に協力してまいります。また、経営マネジメントは直ちに現場とのコミュニケーションをとり、本音で話のできる職場つくりに注力してまいります。

via:Daihatsu

今はしんどいところだが、ダイハツは今後の商品力と信頼性をアップするための転換期だと考えた方が良い

ある意味、今回のことはダイハツの商品力向上と信頼度を再び回復させるための重要な転換期だとも考えていて、確かに今回の不正は許されるものではないにしても、次回の新型ムーヴやアトレー/ハイゼットシリーズ含む全てのダイハツ車が、より良い商品にアップデートされることに期待したいところです。

2ページ目:今回の不正試験による工場停止により、新型アトレー/ハイゼットシリーズの価格改訂モデルにも影響?