電気自動車の新たな問題か?中国製ピュアEVモデル・新型Cao Cao 60が走行中に「バッテリーパック」を落下する不具合→原因不明ながらもリコールにつながる可能性も?

中国製ピュアEVの技術は間違いなく進歩しているが、信頼性や耐久性などにおいてはまだまだ課題がありそう

中国の大手企業である吉利汽車(ジーリー/Geely Automobile)が手掛ける中国専売ブランドのCao Cao Auto(中国表記:曹操汽車)が、2023年3月末に発表した新世代ピュアEVモデルのCao Cao 60。

このモデルが中国の公道を走行中、何とバッテリーパックが外れて自走不可能になるトラブルが発生しました。

Cao Cao Autoは、2023年3月29日に吉利汽車の新規ブランドとして立ち上がられ、その記念すべき一台目のモデルとして登場したのがCao Cao 60。

この車は、吉利の配車事業向けとして開発・発表・発売され、交換可能なバッテリーとCLTC航続可能距離415kmを備え、価格は119,800中国元(日本円に換算して約239万円)からの販売となっています。


公道走行中にバッテリーパックが落下するという不具合は聞いたことが無い

こちらが今回、中国の公道にて発生したというCao Cao 60のバッテリーパック落下事故。

場所は、中国四川省成都市にある第二環状道路で、歩行者によって撮影されたものとのことですが、上の画像にもある通り、Cao Cao 60のリヤテールゲートがオープンし、道路のど真ん中で停止しているのが確認できますね。

そしてCao Cao 60よりも数メートル手前には、赤丸にもある通り公道のど真ん中にバッテリーパックのようなものが落ちているのが確認できます。

なぜこのような事故が発生してしまったのかは不明ですが、少なからずバッテリーパックの装着方法もしくは固定(ボルトの締め付けトルクが不足していた?)・アタッチメントに問題や不具合があった可能性があるとのことで、現在Cao Cao Auto並びに吉利汽車が調査を進めているとのこと。

バッテリーパックの落下で他車を巻き込む事故が起きなかったのは不幸中の幸い

それにしても…公道走行中にピュアEVカーの車体下部からバッテリーパックが外れるという事故が発生するだけでも怖ろしいことですが、今回の落下事故による追突・衝突事故が発生しなかったのは不幸中の幸い。

仮に今回の事故が、交通量の多い時間帯や高速道路にて発生した場合、走行中にバッテリーパックが外れて自走不可 → 後続車両が追突事故を起こしても不思議ではない、とても危険な不具合だと思うのですが、場合によっては発売後早々にリコールを届け出する場合もありそうですし、今後の吉利汽車の動向に注目したいところ。

ちなみにこちらが、Cao Cao 60のフロントマスク(っと、その後ろには落下したバッテリーパック)。

ピュアEVモデルらしいグリルレスフロントバンパーが採用され、イメージ的にはテスラに近いものがありますね。

【Chinese EV dropped the whole battery pack while driving】

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