オランダ沖にて自動車船に3,783台ものベンツやBMW、日本人に納車予定だった6,000万円超えロールスロイスなどが燃えた画像が公開!出火要因と疑われているEV車に新たな情報も発覚

2023-11-01

世界に大きな衝撃を与えた自動車船の大規模火災

2023年7月末、オランダ沖にてシンガポール行きの新車を約3,783台も積んだ大型自動車船フリーマントル・ハイウェイアが燃え、当時船内にいた乗組員1人が死亡、更に多くの負傷者が出ました。

この火災により、3,783台もの新車が被害を受け、オーナー向けに納車予定だった個体は作り直しとなり、なかには日本人オーナーが約6,000万円にて特別に注文したというロールスロイス・ゴースト(Rolls-Royce Ghost)も積まれていたとのこと。

今回、そんな大被害を受けた貨物船フリーマントル・ハイウェイ船内の一部画像が新たに公開されたため、早速その中身をチェックしていきましょう。


船内には約500台ものEV車両が積まれていたが、出火原因は「EVのバッテリーから」との音声記録も

まず、こちらが今回大きな被害を受けたフリーマントル・ハイウェイ。

この船は2023年7月25日の夜、オランダ沖を航行中に出火し、乗組員のインド人1人が死亡、火を逃れるために海に飛び込んだ7人が負傷しました。

同船には、BMWやメルセデスベンツ、ロールスロイス、フォルクスワーゲン、アウディ、ランボルギーニといった主要メーカーの新車3,783台を積載していて、船をチャーターした川崎汽船は同年7月28日に、このうち498台がピュアEV(電気自動車)であったことを明らかにしています(当初は25台とされていたが、なぜ20倍に増えたかは不明)。

出火原因については、2023年7月27日にオランダ沿岸警備隊が公式ホームページにて「火災の原因は不明」と発表しましたが、同国放送局RTLが公開した録音音声には、緊急時対応要員が「EVのバッテリーから出火した」と話したことが記録されていました。

そしてこちらが、今回新たに公開されたというフリーマントル・ハイウェイの船内。

画像を拝見する限りだと、手前の車両はメルセデスベンツやBMW、ロールスロイスではなく、特徴的なルーフラインであることからポルシェ911(992世代)?である可能性が高そう。

更に奥には、ポルシェのピュアEVモデルとなるタイカン(Porsche Taycan)と思わしき個体も確認されていますが、今回の出火要因がポルシェのピュアEVからなのかは明らかになっていません。

ドイツ政治家「電気自動車は危険な車だ!」

既に複数の画像もリークされていますが、ミニクーパーのハードトップ5ドアモデルや、ロールスロイスらしき個体が燃えたものも確認されています。

ポピュリスト政党「ドイツのための選択肢」のドイツ政治家であるアンドレアス・ムロセク氏は、今回の出火事故の写真をSNSにて共有し、「電気自動車(BEV)は危険な車だ」とコメント。

加えて、「電気自動車は危険物であり、そのように扱われなければなりません。フェリーで電気自動車が火災を起こしたところを想像してください。 乗客200人を避難させてください。船長と乗組員にとっては最悪の状況です」 と強く非難しています。

2ページ目:今回の火災による被害総額は約480億円にも上る?!