ホンダ新型ヴェゼルに不具合発覚→バッテリー上がりでエンジンが始動しなくなる恐れアリ。トヨタ初代プリウスのHVバッテリーのサービス交換も終了へ

2023-09-08

どうやら近日中にサービスキャンペーンとしてホンダ公式ホームページでも公表されるようだ

ホンダのBセグメントSUVモデルでお馴染みとなるヴェゼル(Honda New Vezel)に不具合があるとして、ホンダがサービスキャンペーンを届け出する予定です。

私がいつもお世話になっているホンダディーラーの情報によると、現行ヴェゼルのドアロックの制御プログラムが不適切なため、駐車中の消費電力が下がらなくなる場合があり、最悪の場合、バッテリーが上がってエンジンが始動できなくなるおそれがあるとのこと。

具体的なサービスキャンペーンの内容については、後日ホンダから既存ユーザーに対して通知書もしくはハガキが送付されるものと予想されますが、ディーラーに持ち込めば対策プログラムに書き換えてくれるとのこと(作業時間としては約2時間)。


ところで、リコール/改善対策/サービスキャンペーンの違いとは?

ここでちょっと気になるのは、そもそも各自動車メーカーなどが国土交通省に届け出するリコール/改善対策/サービスキャンペーンの違いとは何なのか?ということ。

ホンダ公式ホームページでは、以下の通り定義していますが、優先順位としては「リコール>改善対策>サービスキャンペーン」で、リコールは火災やエンストなど、走行中に大事故が起こりうる極めて危険なものとなります。

■リコールとは

自動車が道路運送車両の保安基準に適合しなくなるおそれがある状態又は適合していない状態で、原因が設計又は製作の過程にある場合に、その旨を国土交通省に届け出て、ご使用のお客様にご連絡して無料で修理します。


■改善対策とは

自動車が保安基準に不適合状態ではないが、安全上又は公害防止上放置できなくなるおそれがあり、原因が設計又は製作の過程にある場合に、その旨を国土交通省に届け出て、ご使用のお客様にご連絡して無料で修理します。


■サービスキャンペーンとは

リコールや改善対策に該当しないもので、商品性の改善等のために、国土交通省に通知し、ご使用のお客様にご連絡して自動車等を無料で点検・修理します。

SNSやYouTubeでは「塗装剥がれ」がリコールと言われたことも?

参考までに、以前SNSやYouTubeにて何かと話題になったトヨタ新型ノア(Toyota New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)の内ドア部分の塗装剥がれについて、この塗装剥がれが「リコール扱いになるのでは?」という投稿が散見されました。

これについては、既にトヨタディーラーにも取材済みで、上述にある通り「火災やエンスト」など、公道にて発生し得る「自車もしくは他車を巻き込むような事故」に発展しないものになるため、リコールにも該当しなければ、改善対策やサービスキャンペーンの対象にもならないとのことです。


トヨタ初代プリウスのハイブリッドバッテリーのサービスキャンペーン終了!

続いてトヨタは、平成9年~平成12年までに生産されたトヨタ初代プリウス(Toyota Prius, 10系)の一部車両につき、平成12年6月15日より、ハイブリッド(HV)バッテリーのサービスキャンペーン(無料修理)を実施してきました。

生産終了から20年以上が経過し、部品供給の継続が困難になったことから、令和5年8月31日からハイブリッドバッテリーについて最後の点検を案内し、令和6年3月31日をもってサービスキャンペーン(無料修理)を終了することを明らかにしました。

具体的にどういった経緯でサービスキャンペーンを実施していた?

ちなみに、これまで対応していたサービスキャンペーンの概要を見ていくと、ハイブリッドバッテリーにおいて、長期間使用されない場合や急激な加減速を繰り返すような走行を続けると、バッテリーの各セルの充電容量の差が大きくなり、出力制限警告灯などが点灯し易くなるおそれがあるとのこと。

そのため、充電状態を点検し、充電容量の差が大きい場合は均等に充電したバッテリと交換するサービスキャンペーンを実施していましたが、上記の通り、部品供給の継続が困難になったために、サービスキャンペーンを終了するとのこと。

ちなみに、対象となるモデルは以下の通り。

車両名:プリウス(10系)

型式:HK-NHW10

車台番号:NHW10-0001001~NHW10-0039786

製作期間:平成9年12月4日~平成12年2月25日

自身が所有する車がリコール/改善措置/サービスキャンペーンに該当しているか否かをチェックする方法は?

ちなみに、自身が所有している車がリコール/改善措置/サービスキャンペーンの対象になっているかどうかを確認する方法として、上の画像の車検証の車台番号記載場所をチェックし、「トヨタのリコール等情報対象検索サイト」にてアクセスし、その車台番号を入力することで確認可能です。

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