日産の新型アリア/セレナ(C26)/スズキ・ランディ/マクラーレン600LTに計5万台以上の大量リコール!車両火災の危険性や、走行不可の恐れなど

最悪の場合、火災の恐れアリ

日産セレナ(Nissan Serena, C26)と、OEMモデルとなるスズキ・ランディ(Suzuki Landy)の2車種・計48,360台に大量リコール。

不具合内容としては、アイドリングストップ機能無し車のオルタネータ(発電機)において、プーリーの内部機構(ワンウェイクラッチ)に封入されているグリスの耐熱性能が不足していたため、使用過程でグリスが熱劣化しプーリーのワンウェイクラッチが摩耗することで破損することがあるとのこと。

そのため、異音の発生や充電警告灯が点灯し、そのまま使用を続けるとプーリーが空転して発電不良となりエンジンが停止するおそれがあるそうです。

また、空転したプーリーが摩擦熱により高温になった状態でシャフトから抜けて、エンジンルーム内に脱落し周辺部品の可燃物に接触すると、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

対象モデルをチェックしていこう!

気になる対象モデルは以下の通り。

これによる事故としては「部分焼損」が2件発生しており、既に252件の不具合が発生しているとのことで、市場からの情報により明らかになっています。

【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象車台数]

[日産セレナ(C26)]
・DBA-C26/C26-000006 ~ C26-087786/平成22年11月24日 ~ 平成28年6月17日/26,226台(アイドリングストップ機能無し車)

・DBA-NC26/NC26-000001 ~ NC26-028661/平成22年11月24日 ~ 平成28年6月15日/6,299台(アイドリングストップ機能無し車)

・DBA-FC26/FC26-005738 ~ FC26-024769/平成23年2月7日 ~ 平成23年7月2日/7,070台(アイドリングストップ機能無し車)

・DBA-FNC26/FNC26-001078 ~ FNC26-004136/平成23年2月7日 ~ 平成23年6月29日/886台(アイドリングストップ機能無し車)

・DBA-FPC26/FPC26-000001 ~ FPC26-054164/平成27年11月10日 ~ 平成28年6月16日/4,051台(アイドリングストップ機能無し車)

・DBA-FNPC26/FNPC26-000001 ~ FNPC26-050981/平成27年11月10日 ~ 平成28年6月17日/870台(アイドリングストップ機能無し車)

[スズキ・ランディ]
・DBA-SC26/C26-900103 ~ C26-905582/平成22年12月10日 ~ 平成28年6月15日/2,398台(アイドリングストップ機能無し車)

・DBA-SNC26/NC26-900001 ~ NC26-904541/平成22年12月10日 ~ 平成28年5月17日/560台(アイドリングストップ機能無し車)

改善措置して、全車両、発電機を対策品に交換するリコール作業を実施するとのことです。

自身が所有する車がリコールに該当しているか否かをチェックする方法は?

ちなみに、自身が所有している車がリコールの対象になっているかどうかを確認する方法として、上の画像の車検証の車台番号記載場所をチェックし、「日産のリコール等情報対象検索サイト」にてアクセスし、その車台番号を入力することで確認可能です。


日産に続き、マクラーレンも最悪の場合、火災が発生する恐れアリ

続いて、マクラーレンのハイパフォーマンスモデルとなる600LT/600LTスパイダーの2車種・計170台にリコール。

不具合内容としては、エンジンとラジエーター間の冷却水ホース接続部の設計が不適切であるため、高負荷運転時(サーキット走行など)に接続部から冷却水が漏れる可能性があるとのこと。

そのため、最悪の場合、冷却水がエンジン高温部分にかかり、火災になる可能性があるとしてリコールを届け出ています。

対象モデルをチェックしていこう!

気になる対象モデルは以下の通り。

これによる事故は起きていないものの、既に3件の不具合が発生しており、本国メーカーからの情報により明らかになっています。

【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象車台数]

[600LT/600LTスパイダー]
・ABAP13SP/SBM13RAE0KW006561 ~ SBM13SAE3LW009186/平成30年10月31日 ~ 令和2年2月26日/170台

改善措置として、全車両、対象ホースを対策品に交換するリコール作業を実施するとのことです。

2ページ目:日産の新型アリアに2種類のリコール?!