マツダ新型CX-60/MAZDA3に累計約5万台の大量リコール!何と最大「5項目」の不具合が一挙に報告されたり、勝手に急ブレーキする恐れも?
まさか新型CX-60に一気に5つもの不具合が報告されているとは…
マツダ新型CX-60/MAZDA3の2車種・計27,699台に大量リコール。
不具合内容は、何と以下の5項目の通りとなっています。
不具合①
エンジン制御コンピュータにおいて、ハイブリッドシステムの起動条件が不
適切なため、プッシュボタンスタートをオフしてから約8秒後にオンして再
始動した場合、マイルドハイブリッド用バッテリーのリレー回路が接続でき
ないことがある。
そのため、メータに「ハイブリッドシステム異常」のメッセージが表示され、エンジン警告灯も点灯してトランスミッションがNレンジに固定され、走行できなくなるおそれがある。
また、プッシュボタンスタートをオフしてから約90秒以内はエンジンを始動できない。
不具合②
エンジン制御コンピュータにおいて、故障判定する条件が不適切なため、アイドリングストップによりエンジンが停止する際、アクセル操作等でエンジン停止が中断されると、一時的に、燃料噴射気筒を正しく判定できなくなることがある。
そのため、その時に故障として誤判定することで、燃料噴射を禁止し、燃料噴射気筒を正しく判定するまで燃料が噴射できず、走行中の場合は車両が減速し、停車中の場合はエンジンが再始動できないおそれがある。
不具合③
電気駆動制御コンピュータにおいて、フェイルセーフの作動条件が不適切なため、プラグインハイブリッド用インバータの冷却異常が発生した場合にモータの運転を制限しても、インバータが過熱することがある。
そのため、そのまま使用を続けた場合、エンジン警告灯やハイブリッドシステム警告灯が点灯し、フェイルセーフが作動してモータの運転を停止する際、同時にエンジンの運転も停止し、走行できなくなるおそれがある。
不具合④
ビューモニターユニットにおいて、システムの起動条件が不適切なため、起動時にサイド及びバックカメラに切り替えるシステムが起動しないことがある。
そのため、i-ACTIVSENSE 警告灯が点灯し、ビューモニターユニット異常を知らせるメッセージがメータ内ディスプレイに表示される。
また、サイド及びバックカメラの映像が表示できないおそれがある。
不具合⑤
ビューモニターユニットにおいて、システムの処理条件が不適切なため、再起動時にメモリをリセットできないことがある。
そのため、メモリ不足により画像処理が遅くなり、センターディスプレイの映像が乱れ、黒画になることで、サイド及びバックカメラの映像が表示できないおそれがある。
対象モデルをチェックしていこう!
気になる対象モデルは以下の通り。
これによる事故は起きていないものの、既に不具合①が35件、不具合②が6件、不具合③が2件、不具合④が16件、不具合⑤が8件発生しており、市場からの情報により明らかになっています。
【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象車台数][CX-60]
・3CA-KH3R3P/KH3R3P-100013~KH3R3P-110860/令和 4 年 7 月 5 日~令和 5 年 6 月 9 日/10,847台(①10,740台、②9,617台、④10,847台、⑤10,847台)・3DA-KH3P/KH3P-100015~KH3P-108550/令和 4 年 11 月 18 日~令和 5 年 6 月 10 日/8,536台(④8,536台、⑤8,536台)
・5BA-KH5P/KH5P-100009~KH5P-103794/令和 4 年 12 月 14 日~令和 5 年 6 月 10 日/3,786台(④3,786台、⑤3,786台)
・5LA-KH5S3P/KH5S3P-100004~KH5S3P-100992/令和 4 年 10 月 19 日~令和 5 年 6 月 19 日/989台(③989台、④981台、⑤981台)
[MAZDA3]
・3DA-BP8R/BP8R-100002~BP8R-100772/令和 5 年 4 月 21 日~令和 5 年 8 月 22 日/748台(④748台、⑤748台)・5AA-BPFJ3R/BPFJ3R-100002~BPFJ3R-102200/令和 5 年 4 月 20 日~令和 5 年 8 月 23 日/2,098台(④2,098台、⑤2,098台)
・5AA-BPEK3R/BPEK3R-100001~BPEK3R-100105/令和 5 年 4 月 20 日~令和 5 年 8 月 22 日/101台(④101台、⑤101台)
・6BA-BP5R/BP5R-100001~BP5R-100769/令和 5 年 4 月 20 日~令和 5 年 8 月 22 日/594台(④594台、⑤594台)
改善措置としては以下の通り。
①&②:全車両、エンジン制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラム
に修正する③:全車両、電気駆動制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正する。併せてエンジン制御コンピュータの制御プログラムを、電気駆動制御コンピュータの対策プログラムに適応したプログラムに更新する
④&⑤:全車両、ビューモニターユニットの制御プログラムを対策プログラムに修正する
自身が所有する車がリコールに該当しているか否かをチェックする方法は?
ちなみに、自身が所有している車がリコールの対象になっているかどうかを確認する方法として、上の画像の車検証の車台番号記載場所をチェックし、「マツダのリコール等情報対象検索サイト」にてアクセスし、その車台番号を入力することで確認可能です。