トヨタがSEMAショー向けにFJ45クルーザーのカスタムモデル・レトロクルーザーを出展!更に432オレンジの一部改良版・日産の新型フェアレディZ(RZ34)の実車が初公開!

2023年のトヨタはオフロード向けのSUVに相当な力を入れているようだ

2023年11月1日~4日まで開催されるアメリカ最大規模のカスタマイズカーイベント・SEMAショー2023にて、トヨタがFJ45クルーザー(Toyota FJ45 Cruiser)をベースにしたカスタムモデル・レトロクルーザー(Retro Cruiser)を出展することが明らかとなりました。

前回のブログでもお伝えしましたが、レクサスからも新型GX550/LX600/旧GX460をベースにしたカスタマイズモデルが出展されるため、トヨタ含めてオフロードSUV系の出展がとても目立つ印象。

この他にも、日産のビッグマイナーチェンジ後”初”となる一部改良版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)も出展されるとのことですが、待望の432オレンジにペイントされた実車が展示されるのも注目です。


このまま新型で販売しても売れそうなレトロクルーザー

こちらが今回、SEMAショー2023にて出展されるレトロクルーザー。

上述にもある通り、FJ45クルーザーをベースにしたカスタマイズモデルですが、本モデルが出展される理由は、新型ランドクルーザー250がアメリカにて販売されることを記念するためだそう。

トヨタ幹部のロッド・ミレン氏は、「最新のランドクルーザー技術とクラシックなFJスタイルを組み合わせたらどうなるかを確認したかった。これはすべての優れた改造の背後にある理論です」と語り、今回レトロクルーザーが誕生したのだそう。

かつては、中古車でも5,000ドル(日本円に換算して約75万円)ほどの安価な価格帯にて販売されていたFJ45クルーザーですが、今回のカスタムモデルには一連の変更が加えられ、レトロながらも現代的な要素も加味されているとのこと。

まずフレームにおいては、従来よりも+254mm(10インチ)延長され、サスペンションもアップグレードされて、「2000年代初頭の究極のトヨタ・コンフォートカーを作り上げた」と、トヨタ・モータースポーツ・ガレージチームのマネージャーであるマーティ・シュヴェルター氏は述べています。

本モデルを開発するにあたり「できるだけ多くの既存モデルのコンポーネントを使用したい」と語るマーティ・シュヴェルター氏は、この車両はランドクルーザー100シリーズの排気量4.7L V型8気筒自然吸気エンジンを搭載しているとのことで、そのレトロな見た目とは異なり最高出力230hpを発揮するとのこと。

トランスミッションについては、4速ATやトランスファーケース、ロッキング・ディファレンシャルなどのアップグレード版も採用されているとのことで、走りはオフロードモデル特有の高いトルクを活かしつつ、シフトチェンジ時のギクシャクもある程度抑えているのだとか。

見た目やエンジンだけでなく、ランクルならではともいえる足回りにも力を入れていて、コイルオーバースプリング/ショックアセンブリを備えた、独立したリアサスペンションセットアップをインストールし、その他には、フロントトレッドの幅を+102mm(4インチ)拡大してホイールトラベルが30%増加しているとのこと。

これにより、従来のFJ45よりも差動は狭くなり、トヨタオリジナルのハブとブレーキはそのまま継続して採用することに。

あとはカスタムスキッドプレートや、35インチのオフロードタイヤを装着することで、岩や砂漠といった様々なオフロードを走り抜ける力も確保。

内装は欧州チックなヴィンテージラグジュアリー

せっかくなので車内も見ていきましょう。

どことなくレトロながらもヴィンテージ感とラグジュアリー感がミックスされた独特の内装に仕上がっていますね。

シート表皮には、コノリーレザーが採用され、ナビゲーションやテレフォン機能、電源アクセサリなどの機能が搭載されているのも魅力的。

後席も広々としていて優雅な雰囲気ですが、ちょっと驚きだったのはロールケージが装着されて剛性を高め、安全性も向上しているということ。

単なるショーカーで終らせるのではなく、実際に使用することを想定して装備内夜も充実させているのは「さすがトヨタ」と思わせるところです。

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