日本に日産スカイラインGT-Rを新品同様の美しさに仕上げるレストアショップ(奈良県)が存在した!しかもメーカーでは入手できないパーツも「自作」で製造する職人技術も

ガレージヨシダさんは、世界中に納車されているスカイラインGT-Rのレストアに対応しているようだ

以前、アメリカの輸入規制である「25年ルール」をクリアしたタイミングで、一挙に日産スカイラインGT-R R34(Nissan SKYLINE GT-R R34)を輸出するために準備された倉庫が、関東某所に存在することをお伝えしました。

その一方で、奈良県は吉野郡を拠点とするガレージヨシダさんでは、これまでに登場した日産スカイラインGT-Rを新品同様の美しさへとレストアするショップとして、海外YouTuberの動画にてピックアップされ大きな話題となっています。

本ショップは、世界中のスカイラインGT-Rオーナーから愛される店舗とのことで、代表取締役の吉田光造 氏をはじめ、多くの職人が集まる数少ないレストア専門ショップだそうです。


奈良県を拠点とするガレージヨシダさんを見ていこう

こちらが今回、海外の自動車系YouTuberであるHagertyチャンネルとともに、ラリードライバーのラリー・チェン氏によって紹介された奈良県吉野郡にあるガレージヨシダさん。

ちなみにラリー・チェン氏は、過去にも真の大富豪が存在するというシンガポールにて、数多くのスーパーカー/スポーツカー/クラシックカーを展示する大豪邸の動画を公開し、世界中から注目された有名YouTuberでもあります。

少し話は脱線しますが、シンガポールでは自動車1台(コンパクトカーであってもスーパーカーであっても…)購入するためには、以下の税金が発生し、更にオークション形式にて車両所有権証書(COE)を購入する必要があり、その金額が日本円にして約1,800万円の支払いが必要となるため、「シンガポールでスーパーカー/スポーツカーなどを維持できる人ほど、真のお金持ち」といわれるそうです。

◇車両本体価格(OMV)

◇車両所有権証書(COE)

◇追加登録料(ARF):本体価格の100%

◇関税(Excise Duty):本体価格の20%

◇消費税(GST):本体価格+関税の7%

◇車両登録料(Registration fee)

◇ディ―ラー手数料

ガレージヨシダさんが、今後レストア対抗できる台数は100台のみ?

話はシンガポールから奈良県のガレージヨシダさんに戻りましょう。

このショップでは、先述にもある通りスカイラインGT-Rを中心としたレストアを対応しており、日本の有名チューナーであるBuilt By Legendsを含む世界中の顧客が存在するとのこと。

代表取締役の吉田氏によると、2023年時点で「生涯で、あと100台しか車を造らない(レストアしない)」と述べており、”自分の仕事をビジネス”として捉えるのではなく、”自分の仕事に対する熱意”を示していることから、彼自身が心の底からスカイラインGT-Rを愛し、ボロボロになったスカイラインたちに命を吹き込むために全身全霊をかけて作業していることが、今回の動画からも伝わって来ます。

仮に100台の枠が全て埋まっている場合、100台目の納期はいつになるのだろうか…

ただ、この「100台」という台数枠が既に埋まっているのかどうかは定かではなく、もしかすると「まだレストア枠が残っている」可能性があり、しかし100台目の枠の納期がどれぐらいなのかは明らかになっていないため、気長に待ち続ける必要があるかもしれません。

なお、この店は日産スカイラインGT-Rのレストア事業を手掛ける以前から存在していたとも云われていて、そのときはスタンダードなカーショップとして運営していた?との情報も。

それにしても…車内には多くのスカイラインGT-Rシリーズが多く並べられ、そのほとんどが故障だったり、装着されていないパーツが入庫するなど、まさにこれから新車同様の美しさへと変貌を遂げる前の姿といったところでしょうか。

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