ラ・フェラーリのカーボンモノコックを交換するには約1.6億円→新車価格のラ・フェラーリがもう一台購入できる…ルーフだけで約2,000万円とレクサスLM500hも買える

ラ・フェラーリの流通量が極端に少ないこともあり、パーツも入手しづらい

世界限定499台+1台のみ製造されたフェラーリ最高峰のスペチアーレモデルとなるラ・フェラーリ(LaFerrari)。

手動脱着式となるオープンルーフとなるラ・フェラーリアペルタ(LaFerrari Aperta)になると、更に狭き門となる世界限定209台+1台のみの製造で、著名な上客でも購入できず、フェラーリが愛する真の上客のみに販売されたスーパーカーです。

そんなラ・フェラーリといえば、ハイブリッドバッテリーパックを交換するのに2,000万円~3,000万円の費用が発生すると云われていますが、それよりも更に高額なのがカーボンファイバ製モノコック。

果たしてどれほどの交換費用が発生するのか、他のパーツ費用も含めて見ていきましょう。


何とカーボンモノコックの交換費用は、ラ・フェラーリの新車価格に匹敵

フェラーリのパーツを販売するScuderia Car Partsの情報によると、上の画像にある通り、ラ・フェラーリのカーボンモノコックの交換費用は1,076,489ドル。

これを日本円で換算すると約1.6億円になるわけですが、この価格はラ・フェラーリが当時新車で販売された価格帯に相当。

中古車販売価格や直近のオークションともなると、3,999,999ドル(日本円に換算して約5.8億円)や4,275,000ドル(日本円に換算して約6.2億円)と新車価格の3倍以上に跳ね上がっているため、新車価格が最安値に。

天井だけで約2,000万円!ボルト一本で1万円

ちなみにカーボンモノコックの交換ともなると、よっぽどの事故・クラッシュが起きない限り交換されることは無いかと思いますが、カーボンモノコックが損傷すれば、ボディパネルや足回り、接触場所によってはエンジンやトランスミッション、内装など様々なパーツも損傷する恐れが高くなりますから、更に交換費用は高額になると予想されます(それこそ中古のラ・フェラーリ1台分に相当するかもしれない)。

なお参考までに、ラ・フェラーリのパーツ交換費用は以下の通りで、モノによってはパーツ一つ分だけでも高級外車が購入できるレベル。

◇ルーフ:140,645ドル(日本円に換算して約2,037万円)

◇リヤバルクヘッド:28,295ドル(日本円に換算して約410万円)

◇フロントサブフレーム:12,372ドル(日本円に換算して約179万円)

◇チタン製ボルト(1本あたり):71.40ドル(日本円に換算して約1万円)

エンジン単体だけで約8,500万円にて販売されたことも

この他にも、Scuderia Car Partsの正規品ではありませんが、過去にインターネット中古サイトeBayでは、ラ・フェラーリの排気量6.3L V型12気筒自然吸気エンジンが、約8,500万円にて販売されていたこともありました。

ところで、なぜこのエンジン単体だけが出品されたかについては明らかになっていないものの、一説によれば不慮の事故により破損したラ・フェラーリから取り出したエンジンの可能性が高いとか。

エンジンについては、特に損傷は見られていないことから、保険会社からの償却依頼によりオークションに出品されたのではないかと噂されているものの、そもそもこうしたエンジンを購入するユーザーは、どういった車両にスワップするのか非常に気になるところです。

2ページ目:なぜラ・フェラーリのパーツはこんなにも高額?そして世界限定599台のみ販売されたデイトナSP3も日本人オーナーに納車が始まる?