そのハイパーカーの名は「777」。世界限定7台のみ販売され価格は約11億円、車体重量は僅か900kgで9,000回転までぶん回せるV8レーシングカーが登場

この時代にとんでもないノンハイブリッドハイパーカーが登場!

昨今どの自動車メーカーもハイブリッドモデルやプラグインハイブリッド(PHEV)モデル、ピュアEVモデルなどがラインナップされていますが、今回イタリアの新興メーカーが発表したモデルは、公道走行は不可能ながらも、まさにLMP1プロタイプレーサーからインスパイアされたようなレーシングカーを発表しました。

このとんでもないモデルを発表したのは、イタリアの新興メーカーである777モータースと呼ばれる企業で、ミラノ・モンツァ・モーターショー会長のアンドレア・レヴィ氏が、2022年11月にイタリアにて設立。

そして、そのモデルの名は新型「777」。

果たしてどのようなモデルなのか?早速チェックしていきましょう。


世界限定7台のみ!価格は700万ユーロ!

こちらが今回発表された新型777(トリプルセブンと呼ぶのか、スリーセブンと呼ぶのか、それとも全く別の名称なのかは不明)。

このモデルは、ハイブリッドやピュアEVを採用するのではなく、ギブソンテクノロジーが供給する排気量4.5L V型8気筒自然吸気エンジンを搭載するノンハイブリッドモデルで、最高出力740ps/9,000rpmを発揮。

上記のスペックは、あくまでも一般的なガソリンを給油した際のパフォーマンスになりますが、合成燃料を投入すれば最高出力は800psまで大幅にスペックアップし、更にCO2排出量は65%削減可能とのこと。

実質的にそのポテンシャルを最大限に発揮するLMP1スペックの耐久レーシング エンジンですが、レベリオンR13 LMP1レーサーでは、最高出力679psに制限されていましたが、777はホモロゲーション規制を満たす必要がないため、企業が望む限り自由に設定できるのが魅力ポイント。

日本人オーナーも購入するかどうかは不明

ちなみにこのモデル、市場にて販売されるのは世界限定7台と非常に少なく、車両本体価格は700万ユーロ。

つまりは日本円に換算して約11億円とぶっ飛んだ価格設定になるわけですが、「公道走行不可」「僅か一けた台の少量生産」ということは、世界の大富豪向けだけに作られる特別なモデルということになりそう。

果たして日本人でこのモデルを購入する猛者は現れるのかは不明ですが、サーキットモデルを所有する著名な人物であれば、例えば実業家の前澤友作 氏やカーガイの木村武史 氏あたりが注目しそうなところ。

「7」に強いこだわりを持つ777ですが、よ~く見てみるとフロントフェンダールーバーの数も「7枚」装備。

シャシーベースはイタリアメーカーのダラーラ製

足もとのセンターロックホイールにも777。

あとサイドパネルに”シレっ”と表記されている「engineered by dallara」という文字ですが、空力に特化したスーパーカー・ストラダーレなどを販売したダラーラ社の技術を駆使した超軽量シャシーをベースにしていて、車体重量は僅か900kgを実現。

つまり合成燃料を活用すれば、パワーウェイトレシオ比は僅か「1.125」と驚異的なパフォーマンスを提供してくれることに。

スペックは凄いが、ドライバーがこの車を扱えるかが問題

なお777モータースによると、あくまでも理論上ではありますが、最高時速370km/hに到達したときには、どうやら2,100kgのダウンフォース量を発生するとのことで、更に横Gは最大4Gまで耐えられるとのことですが、さすがにこのクラスまで来ると「ドライバーの精神的・体力的負担」に大きく影響しそうですね。

水平基調のテールランプのガーニッシュにも”777”の表記がありますし、薄っすらとルーフスクープにも”777”の表記も確認。

2ページ目:新型777のモンツァサーキットでのラップタイムは?公道市販車最速のメルセデスAMG ONEよりも速い?