2023年8月に神奈川県厚木市のパチンコ店「マルハン厚木北店」にて発生した火災原因はフォルクスワーゲン新型ゴルフ8 TDIだったことが判明→リコールも届け出

(続き)実際にフォルクスワーゲンが届け出たリコール内容を見ていこう

そしてここからは、今回の火災事故と大きく関係しているであろうフォルクスワーゲンのリコール。

このリコールは、2023年12月22日に国土交通省の公式プレスリリースでも公開されたもので、フォルクスワーゲン新型ゴルフ8 GTI/ゴルフ8 R/ゴルフ8 Rヴァリアント/ゴルフ8 TDI/パサート/アルテオンなどの9車種・計6,512台にリコールを届け出ています。

不具合内容としては、ブレーキ液のリザーバータンクにおいて、生産工場での組付作業指示が不適切であったため、遮熱マットが正しく取り付けられていないものがあるとのこと。

そのため、エンジン高負荷時等の熱により当該リザーバータンクの端部が溶損することがあり、最悪の場合、ブレーキ液が漏れ、高温の排気系部品に触れると火災となるおそれがあるとしてリコールを届け出ています。


対象モデルをチェックしていこう!

気になる対象モデルは以下の通り。

これによる不具合が2件、火災事故が1件発生していることが報告されていますが、火災事故が今回のパチンコ店での火災だと考えられます。

【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象車台数]

[ゴルフ8 GTI 2.0/180kW]
・3BA-CDDNP/WVWZZZCDZNW000356~WVWZZZCD5PW113580/令和3年8月2日~令和4年11月22日/1,259台(①)

[ゴルフ8 R 2.0/235kW]
・3BA-CDDNFF/WVWZZZCDZNW108169~WVWZZZCD9PW113923/令和3年10月6日~令和4年11月22日/34台(①)

[ゴルフ8 Rヴァリアント 2.0/235kW]
・3BA-CDDNFV/WVWZZZCD8PW504867~WVWZZZCD3PW507594/令和4年10月19日~令和5年1月5日/26台(①)

[ゴルフ8 TDI/110kW]
・3DA-CDDTT/WVWZZZCD7PW000102~WVWZZZCD5PW114003/令和4年8月6日~令和4年11月25日/78台(①)

・3DA-CDDTS/WVWZZZCDZMW119918~WVWZZZCDZNW215307/令和3年7月27日~令和5年3月8日/802台(①)

[ゴルフ8ヴァリアントTDI/110kW]
・3DA-CDDTSV/WVWZZZCDZMW517175~WVWZZZCDZNW500103/令和3年7月14日~令和3年11月2日/2台(①)

[パサートセダンTDI/140kW]
・3DA-3CDFH/WVWZZZ3CZME068867~WVWZZZ3CZNE082646/令和3年2月13日~令和4年8月22日/409台(①・②)

[パサートヴァリアントTDI/140kW]
・3DA-3CDFH/WVWZZZ3CZME065200~WVWZZZ3C6RE021734/令和3年2月13日~令和5年11月27日/1,026台(①・②)

[パサートオールトラックTDI/140kW]
・3DA-3CDFH/WVWZZZ3CZME065473~WVWZZZ3C8RE019466/令和3年2月13日~令和5年11月27日/568台(①・②)

[アルテオン2.0/200kW]
・3BA-3HDNUF/WVWZZZ3HZME008911~WVWZZZ3H9PE511450/令和3年4月22日~令和5年11月1日/2,308台(①・②)

改善措置としては、以下の通り2つのパターンがあります。

①:全車両、遮熱マットの組付状態を点検し、正しく取り付けられていない場合は修正する。また、リザーバータンクの端部に溶損が認められた場合はブレーキ液リザーバータンク付マスターシリンダーを新品に交換する

②:全車両、リザーバータンクの端部に新たに遮熱フォイルを取り付ける

自身が所有する車がリコールに該当しているか否かをチェックする方法は?

ちなみに、自身が所有している車がリコール等の不具合の対象になっているかどうかを確認する方法として、上の画像の車検証の車台番号記載場所をチェックし、「フォルクスワーゲンのリコール等情報対象検索サイト」にてアクセスし、その車台番号を入力することで確認可能です。

1ページ目:神奈川県厚木市のパチンコ店「マルハン厚木北店」での火災事故について

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Reference:国土交通省