遂にフルモデルチェンジ版・ダイハツ新型ムーヴが発売見送りと報道!当面は車検や認定中古販売で凌ぐようだが、ディーラー点検を避けるお客さんも?

ダイハツの判断は間違っておらず、今は既存ラインナップモデルの問題解決に注力した方が良さそうだ

2023年12月20日に明らかとなったダイハツの認証試験をめぐる不正問題を受け、前回のブログにて、本来同年7月頃に発表・発売予定だったフルモデルチェンジ版・新型ムーヴ(Daihatsu New Move)が、2024年内の発売すらも厳しい状況にあることをお伝えしました。

そして今回、読売新聞オンラインが新型ムーヴの投入見送りに関する記事を公開しており、本格的な生産再開は見通せず、厳しい経営計画が続きそうであると報道しています。


全車種の不正問題が解消されない限りは、ダイハツ側も容易に新車・新型車を発売できない

元々2023年7月に発売予定だった新型ムーヴの投入見送りの背景には、読売新聞オンラインでも報道している通り、一連の問題で開発・生産が停滞しているから。

2024年1月19日、国土交通省がダイハツ・グランマックスや、OEMモデルでトヨタブランドのプロボックス/タウンエース、そしてOEMモデルでマツダブランドのファミリアバン/ボンゴといった商用モデル5車種の出荷停止指示を解除しましたが、「出荷停止指示の解除=すぐに販売できる」というわけではなく、本格的な生産再開や再販時期は見通せず、厳しい経営環境が続いています。

当面の間、ダイハツは車検や点検、認定中古車の販売で急場を凌ぐことにはなりますが、やはり主軸ともいえる新車販売ができない以上、経営維持は厳しいところ。

車検・点検の予約も埋まりそうな2024年1月は、なぜか予約も少ないとか…

そして、これもちょっと悲しい現実ではありますが、私がいつもお世話になっているダイハツディーラーからの情報によると、2024年1月は点検や車検の予約も非常に多いとのことですが、不正問題が明るみになってから、点検や車検の予約の連絡が減ってしまったとの話も(大幅に減ったり、予約が全く無いという意味ではない)。

これについては「たまたまなのでは?」と思ったりもしましたが、どうやら一部のお客さんは別の自動車整備工場やカーショップ、中古販売店などに整備依頼をしているそうで、ダイハツの新車販売だけに留まらず「整備」に関しても不信感を持っている方が増えているのは残念なところ。

こればかりは、整備をどこで受けるかどうかはユーザーが決めることなので、販売店側も停めることはできないですし、特に新車納車後の点検パックに加入していて、途中解約されると、点検未実施分はユーザーに返金されるので、ディーラー側も痛手になってしまうのも事実。

これもおそらくは、以前何かと話題になったビッグモーター(BIGMOTOR)の影響もあるのでは?と推測しますが、「ディーラー整備の費用が高額=何かあるのでは?」と疑いを持つユーザーが少なからずいらっしゃるのかもしれません。

2ページ目:新型ムーヴの発売が延期となったのは、別の理由も考えられる?