一体どこで眠ってたんだ…合法でアメリカに輸入された日産スカイラインGT-R R34 M-Spec Nurが競売に登場!予想落札価格は7,000万円超えか

出品元は「25年ルール」規制をクリアしていないアメリカ!一体ナゼ?

右ハンドル仕様&国産スポーツカーのなかでも、高額値で取引されている日産スカイラインGT-R R34(Nissan New SKYLINE GT-R R34)。

映画「ワイルド・スピード」にて、故ポール・ウォーカーが演じたブライアン・オコナーの愛車として注目され、世界的に有名になったJDMスポーツカーです。

しかしながら、その一方で高い注目度と投機目的による高額値で取引が横行してから、盗難被害も多いことで有名。

特に右ハンドル仕様の車をアメリカへと輸入する場合は、一部のエリアのみ適用されている怪規制「25年ルール」をクリアしない限り、輸入することは許されていません。
※製造から25年が経過した車であれば、アメリカの輸入が許される独自規則

今回、そんな25年ルールをクリアしていないにも関わらず、アメリカの競売にて特別なスカイラインGT-R R34が出品されることが判明しました。


どうやら合法にてアメリカに輸入された個体らしい

こちらが2024年3月5日~9日にMecumグレンデールオークションにて出品される、2002年式の日産スカイラインGT-R R34 M-Spec Nur。

実はこのモデル、2023年4月に日本からアメリカへと”とある理由”により輸入された一台なのですが、2002年式の右ハンドル仕様なので、25年ルールをクリアするためには「2027年」にならないと輸入できません。

ただし、アメリカでのイベントやテレビ・映画などの撮影が目的なのであれば、「Show or Display(ショー・オア・ディスプレイ)」なる特別な措置により、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)から承認を得ることができれば輸入することが可能になります。

Show or Displayの申請が通れば、条件付きで合法に輸入できる

ただ、これには条件があり、アメリカに輸入されてからの年間走行距離が2,500マイル(4,023km)以内に限定されること、Show or Displayの申請に関わる内容は、全て所有者本人だけが行う必要があるため、時間や労力をかなり使うとも云われています。

つまりは「合法」にてアメリカへと輸入された一台になるわけですが、そもそも一番の驚きだったのが、今回競売に出品されたのが超希少なM-Spec Nurだということ。

M-Spec Nurは、新車価格の10倍ほどにて取引されているプレミアモデル

本モデルは、BNR34型の後期仕様で最も高価な特別仕様車として注目され、その生産台数は僅か280台程度、新車での車両本体価格は630万円、そして予約開始日となる2002年2月26日に即日完売した幻のモデルでもあります。

今ではナゼか神格化されたモデルとして、国内大手中古車サイトでも6,000万円~7,000万円にて取引されるほどの個体となりましたが、まさか新車価格の10倍以上のプレミア価値がついてしまうとは…

ブラックカラーにペイントされたM-Spec Nurは、僅か24台のみ製造

ちなみに今回、アメリカの競売にて出品されるスカイラインGT-R R34 M-Spec Nurは、280台程度のうち、僅か24台のみ製造されたブラックのボディカラー。

パワートレインは、N1レーシングエンジンをベースにした排気量2.6L RB26DETT型直列6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は日本独自の自主規制となる280ps、トランスミッションは6速MTを搭載します。

足もとには、純正のシングル6スポークのアルミホイールとゴールドチックなブレーキキャリパーをインストール。

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