何とオーナーは日産自動車!リバースエンジニアリング目的で購入したポルシェ959が競売に出品→「4,000時間」にも及ぶレストア→予想落札価格は約5.6億円

(続き)日産が購入したポルシェ959は、その後に名門カネパが買い取ってレストア&カスタム!

引き続き、2023年3月1日~2日にオークションにて出品されるポルシェ959を見ていきましょう。

様々な経緯で新たなオーナーの手に渡った959ですが、2019年に名門カネパが買取りして、その後4,000時間以上の期間を費やし、950,000ドル(日本円に換算して約1,430万円)以上の費用をかけてレストアを実施。

元々のオリジナルボディカラーであるポーラーシルバーペイントから、オークグリーンへと全塗装され、ボルトやクランプ、フィッティングはすべて取り除かれ、関連性が保たれているとのことですが、その見た目は新品の車同様の美しさを維持しています。

足回りについては、チタン製スプリングを備えた新しいペンスキーショックアブソーバーがインストールされ、改良型のスリット付き大口径ブレーキディスク、そしてシングル5スポークタイプの18インチアルミホイールも装着。


エンジンも改造され、800馬力以上を発揮するスーパーカーに

パワートレインは、当時のオリジナルとなる排気量2.8L 水平対向6気筒ツインターボチャージャー付エンジンをベースにしつつ、最新の注意を払って改造され、エンジン出力800hp以上/最大トルク881Nmを超えるチューニングに成功。

この改造には、チタン製コンロッドやアップグレードされたバルブトレイン アセンブリ、強化されたカムシャフト、タングステン・セラミックコーティングされたヘッダー、および2ステージのステンレス/チタンエキゾーストシステムによって実現。

その結果、0-96km/hの加速時間は僅か2.5秒という速さで、最高時速は370km/hを超えるとのこと(ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ以上のパフォーマンスだ…)。

内装もヴィンテージ風の美しい仕上がりに

内装もチェックしていきましょう。

内装はポルシェにて提供される様々なインテリアカラーとカラードステッチのオプションを使用し、まったく新しいレザーインテリアを手縫いするのに400時間以上が費やされています。

内装の仕上がりや雰囲気としてはアンティークそのものですし、当時の雰囲気を守りつつ、6スピーカーシステムのポルシェクラシック・ラジオ・ナビゲーションシステムや、LEDルームランプやメーター照明といった現代的な要素も盛り込まれています。

シート表皮もレトロルックなキャメルカラーですし、何よりもレストアしたことによる見た目や質感の良さは、まさに新車そのもの。

予想落札価格は5億円以上?!

以上が、特別な経緯で出品されるポルシェ959ですが、本モデルの予想落札価格は3,250,000ドル~3,750,000ドル(日本円に換算して約4.9億円~約5.7億円)と、ポルシェのラインナップモデルではトップクラスの高額取引車両になるかもしれませんね。

1ページ目:このポルシェ959は日産が購入・リバースエンジニアリングし、後にスカイラインGT-R R32が誕生した?!

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Reference:BroadArrowAuction